元国連難民高等弁務官の緒方貞子さんが92歳で死去 悲しみの声相次ぐ
国連難民高等弁務官やJICA(国際協力機構)理事長とした活躍した緒方貞子さんが、22日に92歳で死去したことが伝えられた
29日、国連難民高等弁務官やJICA(国際協力機構)理事長を歴任した緒方貞子さんが、92歳で死去したことが報じられた。
■曽祖父は犬養毅元首相
報道によると緒方さんが死去したのは、22日。緒方さんは犬養毅元首相を曽祖父に持ち、父親は外交官。1927年に東京に生まれ、幼少期は海外で過ごし聖心女子大学卒業後アメリカに留学。
ジョージタウン大学で国際関係論修士号を、カリフォルニア大学バークレー校で政治学博士号を取得後に、国際基督教大准教授や上智大教授を歴任した。
■日本人初の国連難民高等弁務官
1976年には日本人女性初の国連公使となった緒方さん。1991年には日本人初、さらには女性初の国連難民高等弁務官に就任。世界の紛争地域を訪れ、難民の救済活動に当たっていた。
2003年にJICA理事長に就任、復興支援の迅速化に取り組んだ。2012年にJICA理事長を退任。その後はJICA特別顧問を務めた。さらに2003年には、国際協力をけん引してきたことが評価され文化勲章を受章している。