尼崎市、小中高を対象とした体罰実態の調査結果公表 「先生は目にしない」
尼崎教育委員会が行ったアンケートから驚くべき数の体罰が発覚
2019/10/29 18:45
兵庫県尼崎市教育委員会は、市立の小中高校などを対象に体罰の実態をアンケートしたところ、小学4年生以上の児童生徒2万2,559人のうち348人(1.5%)から「体罰を受けた」と申告があり、教職員2,898人への調査でも、131人(4.5%)が「体罰を行った」と回答したと発表した。
しらべぇ取材班は、教委から詳しい話を聞いた。
■「先生が見ることはない」
教委が実際に行ったアンケートには、「学校における体罰を根絶させるために行うもの」としたうえで、「知っていることだけを答えてください、ただし答えたくない質問には答える必要はありません」との記載がある。また、児童・生徒・保護者が見聞きした内容も記述できた。
アンケートの最後には、「このアンケート用紙は学校の先生が見ることはありません」という部分に線が引いてあり、その部分が強調されている。実際の質問内容は、
・あなたは現在、学校の先生から体罰を受けたことがありますか。
・あなたが体罰を受けた状況について教えてください。
・体罰を目撃したことがありますか。
などの項目が並んでいる。体罰アンケートは、教師、そして保護者へも実施した。
■胸ぐらをつかんだなど
教師からは、具体的な内容としては、
<市立小学校>
・児童を指導する際に、頭や顔、お尻等をたたいた。
・児童を叱る際に、胸ぐらをつかんだ。
・注意を聞かない児童の机や椅子を蹴った。
<市立中学校、市立高校>
・生徒を指導する際に、机を蹴った。
・髪の毛をつかんだ。
・居眠りをしていた生徒を起こすために、軽く叩いた。小突いた。
などと記載があった。