異臭に続き客室乗務員2名が意識を失う アメリカン航空機が緊急着陸

航空会社のスタッフによる人為的なミスで緊急着陸になるほど悔しいものはない。

2019/10/22 15:00

客室乗務員/飛行機/機内
(Digital Vision./Photodisc/Getty Images Plus/写真はイメージです)

定刻通り飛び立ったというのに、1時間もすると「緊急着陸」を告げる機長からのアナウンスが入った。機内で、客室乗務員や一部の乗客に非常事態が起きていたのだ。


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■異臭が漂うAA729便

英国で現地の21日昼、米国のフィラデルフィアへ向けロンドン・ヒースロー国際空港を飛び立ったアメリカン航空のAA729便で、とんだアクシデントが発生した。

離陸してしばらくは順調な飛行が続いていた同機だが、ある時から機内に異臭が漂うようになり、乗客からも目がチカチカ痛む、鼻や喉がおかしいという苦情が出始めた。

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■原因は専用クリーナー液

強い刺激臭の原因を確認したところ、非常に強力な洗浄力を持つ液体の機内専用クリーニング剤が床にこぼれ、カーペットに広がっていたことが判明した。

早速2名の客室乗務員がその処理にあったが、彼らは「気分が悪い」と言うと倒れて意識を失い、コックピットに緊急事態の発生が告げられたという。

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■3名が救急搬送される

機長の判断と要請により、乗客287人乗務員12人を乗せた同機はアイルランド・ダブリンの空港に緊急着陸。意識のない客室乗務員2名、および目や皮膚に炎症が起きた乗客1名の計3名が近くの病院に救急搬送された。

しばらくして3名とも退院したが、フィラデルフィアに向けての再出発は翌日と決定し、乗客全員がホテルの宿泊を提供されたという。


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■乗客の多くが「まいった」

こういう時、乗客はすぐさまソーシャルメディアに苦情や怒りをぶつけるものだが、このたびはそうも行かなかったという。

「早く知らせたかったけれど、とにかくムカムカして気持ち悪くて」


「文字を打とうにも目がチカチカ、鼻の粘膜が痛くてまいったよ」


何倍にも薄めて使用されるものの、トイレをはじめ機内がどれほど強力なクリーナーで拭かれているのかがよくわかり、「むしろ恐ろしくなった」という声もあるようだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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