連続殺人犯に裁判官が異例の提案 「君の脳を研究用に提供してくれ」
人の命は奪えても、自分の死後については考えるのも怖い? 連続殺人犯は裁判官の提案を受け入れるか。
人の命を奪うほど残酷な殺人犯も、自分の死後につき考えることには抵抗があるようだ。このほどある連続殺人犯に対し裁判官が意外な提案をしたが、男はこれに「もちろんどうぞ」と即答することはできなかった。
■ある連続殺人犯が出廷
米ペンシルベニア州出身のある男(44)は、1990年代に3人の人々を惨殺。10代にして殺しを始めたこの男がこのほど裁判所に姿を現し、裁判官より意外な提案をされ一瞬驚き動揺した様子をみせた。
それはまだ若い男自身の死後に関するもので、しかも「君の遺体の一部を差し出してほしい」という内容だった。
■「脳を提供しないか?」
このとき、裁判官は「社会に提供できるものが君にもひとつある」と断言。それに続き「死後に脳を提供してはどうか」と提案し、「そうすれば君の行動を科学的に検証するのに役立つんだ」とも付け加えた。
研究者たちは連続殺人犯の神経や心理的要素の研究に熱心で、脳そのものが研究に役立つと裁判官は考えたようだ。