愛知県の会社員宅で遺体を発見 「息子の部屋で1ヶ月物音がしない」
家族に1ヶ月間気づかれずに、遺体で発見された男性にいったい何が…
2019/10/17 08:00
愛知県警半田署は14日夜に、愛知県西尾市の住宅の離れから遺体を発見したと発表した。しらべぇ編集部は、愛知県警などから話を聞いた。
■1ヶ月物音がしない
半田署によると、14日午後7時08分に西尾市一色町松木島の男性会社員(69)宅から「息子の部屋に行ったら死んでいる」という110番通報があった。
警察官が駆けつけたところ、敷地内にある離れの2階で遺体を発見。遺体は男性で、死後少なくとも1ヶ月以上経っているとみられ、目立った外傷はないという。
同署によると、離れには30代後半になる男性の息子が1人で住んでいて、一か月ほど物音がしないことを不審に思った男性が部屋を訪ねたところ、遺体を発見したとのこと。警察は遺体が男性の息子とみて身元の確認を急ぐとともに死亡した経緯を詳しく調べている。
■年間約3万人の孤立死
ニッセイ基礎研究所の調査によると、年間約3万人の孤立死が起きているという。そして、全国ではゆとり世代で66万人、団塊ジュニアで105万人、団塊世代で33万人、75歳以上世代で36万人が、それぞれ社会的孤立が疑われる状態にあるとのこと。
男性の中では未婚、離別でその割合が総じて高く、団塊世代の男性では死別でも孤立リスクが高い。一方、女性では、未婚、離別で女性全体に比べ高いものの男性よりも孤立リスクが低い。
また、「他人に干渉されることを好まない」、「非対面(ネット)のつきあいを好む」志向の人(ただし、後者については団塊Jr.世代のみ)は、特に孤立リスクが高いそう。
さらに「夫婦の意思を重視する」志向の人、「仕事優先」志向の人も同じく孤立リスクを抱えているとのこと。孤立リスクを回避するためには、個々人が日頃から「家族」「人づきあい」「働き方」について見直していくことが必要だという。
■未婚では過半数が…
しらべぇ編集部では全国の20~60代の未婚男女692名に聞いたところ、全体の62.6%が将来「孤独死するかも」と思うと回答した。
リアルなつながりが希薄になったニッポン。孤独死という現実に社会がどう向き合っていけば良いのだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の未婚男女692名