多摩川が氾濫した一部区間には堤防なし 「家が覗かれる」と反対の声も

二子玉川地区が浸水したのは堤防の未整備による影響だった…

2019/10/15 20:00

川
(Shin/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

12日夜に多摩川が氾濫した東京都世田谷区玉川には、下流部で唯一、堤防が整備されていない区間があったことが取材でわかった。しらべぇ取材班は、国土交通省京浜河川事務所に詳しい話を聞いた。


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■堤防未整備区間は約540メートル

国土交通省によると、12日は多摩川の水位が刻々と上昇。午後10時10分頃には堤防未整備の区間(約540メートル)から濁流があふれたことが確認された。川と市街地の境界となっている道路も越え、二子玉川駅周辺の広い範囲が浸水。

川と市街地の境界となっている道路も越え、二子玉川駅周辺の広い範囲も同様に水に浸かった。

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■2009年から整備開始

国交省京浜河川事務所は、

「二子玉川南地区は、多摩川下流部で唯一、堤防が無い危険な地区です。2007年9月の台風9号では、土のうが無ければ、区道まで浸水していました。


地球温暖化に伴い、集中豪雨の増加や台風の大型化が心配されています。大きな台風が再来すれば、二子玉川南地区は多摩川下流部で、最初に浸水してしまいます」


として、世田谷区と協力して、堤防整備に関する説明会を2006年から実施し、地域を水害から守るために09年秋から工事に着手して、二子玉川駅を挟んだ下流域は2014年に整備が完了した。

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