「認知症の妻の世話が限界…」 80歳の夫が結婚50年の妻を殺害

逮捕された高齢の夫。妻の介護に疲れ果て銃を手に…。 

■介護に疲れ果てていた夫

妻に「認知症です」という診断が下ってから、すでに何年も経過していたとのこと。症状はずいぶん悪かったとみられ、男は警察の取り調べに応じ「妻は私が誰なのかも分からない状態になっていたのです」とも語っている。

男自身も高齢とあって世話はかなり困難だったらしく、精神的に追い詰められた結果下した決断は、「殺すしかない」という悲しいものだった。


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■警察も同情を禁じ得ず

「容疑者は殺害しか選択肢がないと思いつめ犯行に及びましたが、選択肢は他にもあったはずなのです」と警察はコメント。さらに「大変悲しい事件です」「我々もご家族のことを思い、皆様のために祈っています」とも付け加えている。

この事件を起こしたことで、症状が悪化するばかりだった妻を支えていた献身的な夫は、「殺人事件の容疑者」に。家族がどれほど介護を手助けしていたのか、ホームに頼るという方法はなかったのかなど、詳細は今後の取り調べで明らかになるはずだ。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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