小学生ら20名がハチに刺され緊急搬送 動揺して泣き出す児童も…
20名が救急搬送される原因となったハチがいた意外な場所とは…
2019/09/25 20:00
■ハチからの被害を防ぐには…
けっして他人事ではない問題だが、はたしてどうすればこういった被害を防ぐことができるのか。
国立那須甲子少年自然の家によると、スズメバチ類は巣の防衛行動をもつため、巣から10m以内に近づくと警戒行動を取り接近者の周囲を飛び回るよう。
そのため、ゆっくりしゃがむか姿勢を低くして静かにその場を離れることで、大事に至らないで済むという。ハチの接近に驚いて騒いだり、叩き落とそうとしたり、追い払うような行動を取ったりするとハチが興奮して大変危険な状況になるそうだ。
次の段階としては、スズメバチは左右の大あごをかみ合わせて打ち鳴らし、「カチカチ」という警戒音を出して威嚇してくる。これは最後の警告で、それでもその場から立ち去らないと、仲間を呼び寄せて集団で攻撃してくるので注意が必要だという。
■黒い服や香水はNG
また、身につけるものにも注意だ。香水や黒い服はスズメバチを興奮させる恐れがあるため、山や森に行く場合は香水や黒い服を控えたほうが良いという。香水には、スズメバチ類の警報フェロモンと同じ物質が含まれているという理由からだ。
また、黒い服は、スズメバチの幼虫やさなぎを捕食する熊などと同じ色であることや、人を含む大型哺乳類の弱点が黒い色の部分(目や耳孔など)であることから、黒色あるいは暗色部分を識別し攻撃行動をとる。
そのため、髪の毛も見せないように帽子をかぶるとよいとのこと。野外活動の際には、スズメバチだけでなく、ほかにもさまざまな危険動物や植物との遭遇し、予期せぬ事故等が起こる可能性がある。
服装はもちろんのこと、持ち物などの準備物の確認も忘れず、無理をせずに活動することが大切だそうだ。
・合わせて読みたい→いじめを目撃して食い止めた少年 逆恨みされ殺される悲劇に
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)