5歳娘の腕をつかみ無理心中 父親は電車にひかれるも娘は奇跡の救助

我が子を真に大切に思うなら、歪んだ形のエゴに巻き込んではならない。

2019/09/25 09:20

事故
(W1zzard/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

殺人(未遂)など非常に重い罪に問われることもあり、欧米ではまず起こらないなどと言われてきた無理心中。だが、やはりそれは時おり起きている。ニューヨークから悲惨な事件の話題が伝えられた。


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■男性がホームから線路に

米国ニューヨーク市で23日午前8時ごろ、ブロンクス区にあるキングスブリッジ・ロード駅の4番線ホームから、1人の男性が幼い女の子の腕をつかんで線路に飛び降り、走ってきた電車にひかれた。

電車はすぐに停止したが、男性は死亡。女の子は奇跡的に助かり、ホームから次々と線路に降りた2名の男性により車体の下から救出された。

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■父親の轢死を目の当たりに

女の子は男性の娘で5歳。自殺企図の強い父親により道連れにされ、自分も命を落とすところだった。その後ジェイコビ医療センターに搬送され、各種の検査を受けると数時間で退院できたという。

だがホームから線路に無理やり落とされたこと、電車の下敷きとなり轢死した父親の姿を目の当たりにしたことから、今後この少女が心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症する可能性はかなり高いとみられている。

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■表情が硬い少女

無事が確認された娘を強く抱きしめながら、母親は『ニューヨーク・ポスト』紙の取材に応じ、このようにコメントした。

「娘は大丈夫です。この奇跡に神様には心から感謝しています」


「ニューヨーク市警の皆さんから、身長ほどもある『リトル・マーメイド』の大きな人形と、彼らの略称であるNYPD(ニューヨーク市警)のロゴ入りキャップが娘に贈られました」


警察官らの優しさに触れ、女の子はその時はじめて少しだけ笑顔になったという。


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■無理心中は欧米でも増加

我が子を道連れに死に急ぐ無理心中。欧米ではまず起こらないと言われてきたが、近年はそうでもない。

昨年5月にはニューヨークのマンハッタンで、かつてプレイメイトとして活躍した46歳の女性が7歳の息子を道連れに、ホテルの25階にあるペントハウス・スイートの窓から飛び降り、ともに死亡した。

また昨年6月には英国イースト・サセックス州の「自殺の名所」として知られるビーチー岬で、42歳の女性が5歳の息子を道連れに162メートルの崖下に飛び降りて死亡。男児は身体に障害を抱えており、将来を悲観しての無理心中ではないかと報じられた。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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