仙台・教諭がいじめに関する個人情報漏洩 教育委員会は「現場に緊張感ない」

仙台市の中学校でいじめに関係した23名分の個人情報が漏洩

2019/09/21 08:00

■充分に確認していなかった

仙台市ではリサイクル推進の観点から、「仙台市立学校における個人情報等の管理に関する指針」に基づき、片面使用済の用紙(裏紙)の裏面を再利用している。

しかし、個人情報の印刷された用紙の再利用は禁止されているほか、外部へ発出する文書に裏紙は使用しないこととしているという。この漏洩が起きた原因として、教委は、

①何らかの理由により、個人情報が記載された裏紙が再利用ボックスに混入した


②また、裏紙を使用して印刷する際に、個人情報が掲載されていないか十分に確認を行っていなかった


③外部へ発出する文書への裏紙使用禁止について、徹底が十分でなかった


この三つをあげている。


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■「現場に緊張感がない」

再発防止策としては、全ての市立学校において、「仙台市立学校における個人情報等の管理に関する指針」に基づく、使用済みの紙資料の適切な取り扱い手順について再確認することなどをあげている。

しらべぇ編集部の取材に対して、教育局教育指導課の担当者は、「現場に緊張感がないと言わざるを得ない」と述べた。教職員課は「事実関係を調査した上で、処分を検討することになる」と話す。

全国の教委、学校を取材していると、ある地域の教委に特に問題が集中していることがわかる。宮城県、埼玉県管内の教委だ。問題が起きている教委・学校に共通しているのが、「危機感、緊張感」がないこと。

公立の小・中学校でも、学区を完全に廃止し、学校を自由に選べるようにするといったことも必要かも知れない。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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