致死率97%の脳食いアメーバ 川で遊んだ10歳少女の命を奪う

鼻から侵入するという恐ろしい脳食いアメーバ。治療法も確立されていない。

2019/09/18 10:30

川遊び
(Hakase_/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

米国テキサス州の少女が致死率97%という恐ろしい病原性アメーバに感染し、わずか10歳の命を奪われてしまった。


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■川や湖で泳いでいた少女

今月2日、テキサス州フォートワースの南に位置するブラゾス川、ホイットニー湖に出かけて泳ぎを楽しんでいたその少女。8日になり頭痛と発熱を訴えたが、最初は誰もがいわゆる風邪だと思ったという。

ところが少女は意識障害を起こしてフォートワースのクック小児医療センターに救急搬送され、そこで「脳食いアメーバ」に由来する原発性アメーバ性髄膜脳炎と診断された。

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■発症3~5日目に殆どが死亡

米・疾病予防管理センター(CDC)はこの感染症について、以下のように説明している。

「病原体は温かい淡水池、川、湖に生息するネグレリア・フォーレリというアメーバ」


「通常は鼻から入り脳に達し、潜伏期間は約4日間」


「症状は頭痛、後頭部やうなじの硬直、意識障害、平衡感覚の喪失や幻覚など」


「致死率は97%。1962年から2018年までの発症者は145名、うち生存者は4名。特に発症3~5日目の死亡が多い」

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■3パーセントの奇跡を期待