3歳で体重30キロ 我が子を肥満で死なせた鬼母の驚くような「手みやげ」

子供をとことん太らせ、命に関わる病気に追い込んだ責任は重い。

2019/09/17 07:40

太った赤ちゃん
(Image Source/DigtalVision/Getty Images Plus/写真はイメージです)

幼い頃から大変太っていた我が子。やがて高度肥満患者となり、心肥大も起こして入院が必要となった。普通、母親はここで自分の食育の過ちに気づくはずだが…。


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■3歳にして9歳児並みの体重

わずか3歳で体重が30キログラムを超え、幼少期から常に肥満の問題を抱えながら生活してきた英国マンチェスターの1人の少年。

彼は2014年12月に関節痛で病院を受診し、やがて拡張型心筋症を発症。心臓の中に血栓ができたことをきっかけに2015年2月に入院生活に入り、同年4月に死亡した。わずか13歳だった。

そしてこのほど、警察は少年の母親を虐待致死容疑で逮捕・起訴。母親のしていたことこそが、我が子の死の間接的な原因になったとしている。

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■入院中の息子に驚きの差し入れ

高度肥満患者であった少年の入院中、医療スタッフは栄養指導を続け、治療にも手を尽くしたという。だが肥満と拡張型心筋症、いずれの問題も好転しなかった。少年の周囲に指導や治療を台無しにする非協力的な人物がいたためだ。

それは少年の母親だった。息子の喜ぶ顔を見たいなどという理由で、彼女は病室の息子を見舞う前に必ず大量のファストフードを購入。それを手みやげに病院に向かっていた。朝食と昼食の間に、2,000キロカロリー分のファストフードを食べさせていたことも判明している。

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■体育の授業に出たかった息子

少年が学校に通っていた頃、母親は息子が体育の授業に参加することも、運動用品を購入することも拒否。しかし「F1」の愛称で誰からも親しまれ、明るく活発だった少年は体育の授業に参加したくてたまらず、「お母さんには黙っていて」と教師に相談したこともあった。

少年の高度肥満を心配し、学校を通じて連絡してきた保健士との接触をも拒んでいた母親は、このたびの起訴にも強い不満を漏らしている。警察の取り調べに対しては「息子は怠け者。肥満は本人の意志の弱さに問題がある」などと話したという。


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■虐待した者には厳罰を

非力の子供たちが犠牲になるこうした虐待致死事件。しらべぇ編集部が全国の10代~60代の男女1,781名を対象に「虐待の罪の重さ」について聞いた調査では、全体で85.4%が刑罰をもっと重くするべきだと考えていることがわかった。

この鬼親のような、「息子が喜ぶ」などと親切なフリをした虐待行為もある。何か起きてからでは遅すぎるにもかかわらず、発覚が難しい虐待行為もじつに多いようだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2019年5月17日~2019年5月22日 
対象:全国10代~60代の男女1,781名 (有効回答数)

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