N国党・立花孝志党首、「出処進退に関する発表」と会見 記者からブーイングも
NHKから国民を守る党の代表である立花孝志参院議員が9日夕方、「出処進退にまつわる発表」と記者会見を開いた。
泰山鳴動して鼠一匹とはまさにこのことか。そう、立花孝志「NHKから国民を守る党」党首のことである。
立花氏は9日、YouTubeに動画をアップして同日17時から「立花氏の出処進退に関する事項」について参議院議員会館の会議室で発表すると宣言し、メディアやユーチューバー、ネット配信者100名ほどを集め、記者会見を行った。
記者の中には相次ぐ問題行動で「党首辞任か」「議員辞職か」という声がささやかれていたが、けっきょくは、まったく異なるものだった。
■脅迫で事情聴取
そもそもは、N国党・公認で当選した税理士で江東区議の二瓶文隆氏と東京都中央区議の文徳氏親子の離党だった。立花党首は仁瓶親子が当選後、連絡がなく総会にも出ないで離党表明したことから、「当選目的のためだけにN国党を利用した」と激怒。
YouTubeで、「25歳の二瓶文徳はこれからもね、徹底的に叩き続けますから。オレ、奥さん、この子のお母さんも彼女も知ってますよ。徹底的にこいつの人生を僕は潰していきますからね。二瓶親子、特に息子、覚悟しとけ。許さんゾ、ボケ」などとする動画をアップしていた
これに対して、息子の文徳区議から月島署に被害届けが出され、立花党首は9日、月島署に行き、聴取を受けた。弁護士が同行したと言い、立花党首は取り調べを受けると言うより、自分ペースで自身の見解を丁寧に説明したと述べた。
■辞任はない
しかし、立花氏は「今、ただちに辞めることはない」とした上で、今後の議員辞職には含みを残した。
立花氏は「本日14時から警察に出頭し、被疑者としての取り調べを受けた。区議に対し、ユーチューブで脅迫と取られても仕方ない動画をアップしたとして、調べられたのは間違いない」と述べた。
一方で「僕としては全く問題がない案件。事件の法的な考えは、また後日、弁護士とともに会見したい」と語る。
「もし(訴訟に発展して)有罪になったら、辞めないといけないと思っている。こういうことをする人間が、国会議員であっていいのか。世論がどう思うか、しっかり世論の声を聞いて、辞めないといけない時は潔く辞めないといけない」と述べ、当面は党首も議員も辞めないことを強調した。
記者からは「何が出処進退に関する事項か」と不満を漏らす者が一定数いた。話題作り先行の立花党首とN国党にまんまと利用された感がある。
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(取材・文/France10・及川健二)