「闘病に疲れた」 安楽死を決意した男性と妻の心の叫び

安楽死を選んだ男性、「6日に死にます」と公表。

安置所
(KatarzynaBialasiewicz/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

闘病に疲れ果て「もう死なせてほしい」と願っていた元教員が、海外に渡り安楽死することを決意した。「今の僕は疲れ切っている」という男性の最期を見届ける予定の妻の思いとは…?


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■闘病に疲れ果て…

運動神経が進行性に障害される神経変性疾患「運動ニューロン疾患」と診断され、今では話すことも物を飲み込むこともできない男性(65)がスコットランドにいる。その男性が間もなく妻と共にスイスの「安楽死クリニック」に向かい、自らの命を絶つことを公表した。

2015年に診断が下りそれからはどんどん調子が悪くなったという男性は、「今の僕は、動かぬ体に閉じ込められた囚人なのです」と自身を表現している。

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■妻の愛と悲しみ

男性が暮らす英国では安楽死は認められておらず、そのため男性は自費でスイスに行きそこにあるクリニックで死ぬことを決意。

夫の苦悩を誰よりも知る妻は「少しでも長く夫を自分の国で過ごさせてやれたらどんなに素晴らしいでしょう」「でも夫は願いを叶えるべく海外に行かねばならない」「そして薬を体内に入れることまで自分でしなくてはならないのよ」とコメントした。

「でも夫は死をこれ以上先延ばしにしたくはないのです」とも語る妻は、夫の決意に理解を示しているという。

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■夫の複雑な思い