11日間放置した子供が糞便や壁を食べながら餓死 鬼母にわずか8年の禁錮刑
子供をかわいがることができないのに、なぜ次々と3人も産んだのか。
またしても許しがたい乳幼児虐待事件の話題が飛びこんできた。現在の恋人との間に子供が誕生し、元夫となした上の子供たちが邪魔になった女は、その子たちを放置して家を出てしまったという。
■餓死した1歳男児
ウクライナの首都キエフで2016年12月、我が子2人に対する育児放棄、虐待致死ほかの容疑で若い母親が逮捕・起訴されていた。
不潔きわまりない部屋で11日間も子供たちだけで放置され、2歳の女児と1歳の男児が激しい脱水症状と栄養失調を起こし、うち男児が死亡。これにより女の育児放棄が発覚したという。
弟の死亡から3日間、女児は花瓶の水を飲むことで何とか生き延びたが、保護された当時の衰弱は激しいものだった。2人は自分の糞便を食べ、壁紙や石膏ボードにかじりついていたこともわかっている。
■我が子を放置した理由
母親が乳幼児を残して11日間も自宅アパートを留守にしていた理由は、新しい交際相手と2人がなした赤ちゃんの存在。女は男性の自宅で赤ちゃんを囲みながら楽しく過ごしていたといい、元夫となした上の2人の子を邪魔に思っていることは明白だった。
その一方で、女は上の2人の子を金儲けの手段として利用。クラウドファンディングにページを開設して「私の子供たちは命をおびやかす種類の腫瘍ができており、医療費にも困っている」などと嘘をつき、集まった善意の寄付金はすべて自分が使い込んでいた。
こうしたことは法廷ですべて明らかにされ、元夫や義母を激怒させている。
■8年の服役で十分なのか
テレビ局のカメラも回っているなか、このほどゴロシーエフスキー地方裁判所は23歳の被告の女に懲役8年の実刑判決を言い渡した。だがここまで過ごしていた拘置所での態度は悪くなく、女は3年後には刑務所を出所できるのではないかとみられている。
刑が下された際には、なぜか手を派手に叩きながらゲラゲラ笑っていたその女。狂気がかった不気味さには、「わずか8年の服役では反省と矯正は期待できない」「控訴するべき。終身刑がふさわしい」といった声がウクライナじゅうから相次いでいる。
■若い親はカッとなりやすい?
日本でも若い親たちの乳幼児虐待事件は後を絶たない。しらべぇ編集部が全国20〜60代の子供を持つ男女764名を対象に調査したところ、「子供を虐待してしまったことがある」と答えたのは、全体の11.1%。特に若い父親ほど多いことがわかる。
女性においてもそれは同様かもしれない。このたびの鬼母も趣味や恋愛、オシャレにまだ夢中という年齢であった。それでも子を産み育てることには大きな責任が伴う。罪もない乳幼児の命を粗末にした罪は非常に重い。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国20代~60代の男女764名 (有効回答数)