「イクメン」という言葉の印象は? 子育て世代の女性は抵抗感も
近頃は日本でも主夫という言葉をよく見かけるように。「イクメン」は好意的に受け入れられている?
2010年の新語・流行語大賞のトップテン入りも果たした、「イクメン」。子だくさんで知られるタレントのつるの剛士が受賞したが、もともとは「イクメンクラブ」という団体が生み出したもの。
2008年、同団体が「育児するいい男を、イクメンと呼ぼう」というキャッチフレーズを発表し、その後一気に市民権を得た。
今年6月に厚生労働省が発表した内容によると、男性の育児休暇取得率は6年連続で上昇中。2018年度には昨年度から1.02ポイント上がり、6.16%の男性が育児休暇を取得している。こうした状況の中、「イクメン」というワードはどの程度まで受け入れられているのだろうか。
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■7割は抵抗ナシ
しらべぇ編集部が、全国10~60代の男女1,721名を対象に調査したところ、「イクメンという言葉に抵抗がある」人は、全体の27.0%という結果に。7割以上の人が「イクメン」に抵抗を感じておらず、好意的に受け取っているようだ。
なお男女別では、男性は26.5%、女性は27.4%が「イクメンという言葉に抵抗を感じる」と答えており、大きな差は見られない。
■30〜40代はやや懐疑的?
しかし年代ごとの回答を見ると、バラつきのある結果となっている。一番抵抗を感じているのは30代女性で、33.3%。次いで多いのは40代男性で、33.1%が抵抗感を示していた。
男女ともに10代、20代と比べて30代以降から「イクメン」に抵抗を覚える人が増えているようだ。実際に出産・育児を経験した年代になると、違った響きで聞こえてくるのかもしれない。
■地域差を見ると…
エリアごとの回答を見ると、北海道や東北地方では3割以上の人が抵抗を感じている。もっとも低い北陸地方とは、15ポイント近く差が開く結果となった。
流行語としては抵抗があったとしても、女性の社会進出などのためにも欠かせない「男性の育児参加」。すべての父親が当たり前のようにイクメンである未来が待ち遠しい。
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(文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)
対象:全国10代~60代の男女1721名 (有効回答数)