サメが21歳女性を襲う 四肢をボロボロに食いちぎられ死亡

この季節に増えてくる「海水浴場にサメ出現」のニュース。無理は禁物だ。

2019/08/11 13:00

ホオジロザメ
(Peter_Nile/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

サメはヒトの命を奪う恐ろしい生き物。たとえ命からがら生還できても、腕や足を食いちぎられ、その後の人生に大きな支障が出る例も少なくないからだ。


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■イタチザメは「人食いザメ」

ナッソーのすぐ東に位置する北大西洋バハマ諸島の小さな島、ローズ島。ここは毎年夏の休暇を過ごす人々で賑わっている。サンゴ礁が広がる美しいこの島に今年6月下旬、友人たちと遊びに来ていたカリフォルニア州トーランスの一家を大きな悲劇が襲った。

海に入って遊んでいたロサンゼルスの大学に通う21歳の娘が、「人喰いザメ」として知られるイタチザメに襲われたもので、気づいた母親がすぐにそこまで泳ぎ、サメを撃退しようと試みたという。

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■四肢をボロボロにされ大量出血

母親は娘を襲ったサメの頭部に無我夢中でパンチを繰り返したが、そこにもう一頭のイタチザメが出現。そのサメが娘の右腕を食いちぎり、鋭くとがった歯で左腕、両脚と臀部に噛みつくと、娘の体からは真っ赤な血が大量にあふれ出し、海水を真っ赤に染めた。

出血性ショックを起こした娘はほどなくして意識を失い、母親はその娘を抱え、なかなか来ない救助のボートを待つしかなかった。全身をボロボロにされた娘はその後、病院に搬送される途中に母親の腕のなかで息絶えたという。

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■サメはパンチで撃退可能なのか

海外では、サーファーを中心に「サメは殴ることで撃退できる」という説がある。事実、その成功例がいくつも報じられてきたからだ。

・ボードから振り落とされたサーファーがイタチザメと果敢に戦い、頭部に激しいパンチを何度も食らわせて撃退に成功。(2013年10月 米国ハワイ島で)


・サーファーが体長約3メートルのホホジロザメに襲われる。ウェットスーツが裂けて数か所から出血したが、パンチで撃退に成功。


ホホジロザメは映画『ジョーズ』で有名だが、このサーファーは前日に『007ジェームズ・ボンドになりきる体験ツアー』に参加しており、「そこでサメに襲われたらどうするか訓練を受けたばかりだった」と語って話題に。(2014年2月 ニュージーランドで)


・世界チャンピオンに3度も輝いた豪プロサーファーが、南アのジェフリーズ湾で開催された大会でサメに襲われる。サメのボディを激しく蹴り、背中にパンチを食らわせ撃退に成功。(2015年7月 南アフリカ共和国で)


強力なパンチは、ある程度の意味をなすのだろう。この母親がもしもパンチなど攻撃性を見せていなかったら、彼女も体を食いちぎられていたのかもしれない。だが、懸命のパンチにも命を落としたサーファーや海水浴客が大勢いることを忘れるわけにはいかない。


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■「毎晩泣いています」と母親

愛娘を失った両親が、このほどABC局の朝の情報番組『グッド・モーニング・アメリカ』に出演してインタビューに応じた。

そこで二人は、襲ってきたサメを追い払おうといくら攻撃に努めても、援護するサメが現れたらとても敵わないこと、そして秘境ともいわれる美しい小島は、救護体制がまるで整っていなかったことなどを語った。

さらに母親は、「美しい私の娘が全身血まみれになって息絶えた、その日の惨状が脳裏に生々しく焼き付いて離れません。いまだに毎晩泣いています」と添えている。

サメはやはり怖い。いくら評判のビーチであっても、サメが出るという情報を得てただちに遊泳禁止になるのは当然のこと。最近では「過去に1度でもサメの事故が発生した海には出かけない」という人も増えているようだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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