旅客機の頭上の棚に特大サイズの生き物 機内に笑いと悲鳴
サプライズ好きな国民性なら、こんなことも「笑い」で受け止めてもらえるのだろうが…。
飛行機に乗った時、もしも頭上の棚にこんなモノが入っていたら、客は「キャッ」と悲鳴をあげることだろう。そこにいるワケがない「生き物」に遭遇する…こんなハプニングはお好きだろうか。
■頭上の棚に特大の生き物が
このほど、米国テネシー州ナッシュビルからペンシルベニア州フィラデルフィアへ飛ぶサウスウェスト航空の旅客機において、搭乗してきた客が次々と「キャッ」と悲鳴をあげるハプニングが発生した。
頭上の棚を開き、それぞれに大きな荷物をしまおうとする客たち。ところがある棚には特大サイズの生き物が潜り込んでいた。
その正体はなんと大人の女性。ユニフォームを着た同機に乗務する客室乗務員であった。彼女が目論んだのは搭乗客をサプライズで歓迎すること。棚の中で10分間、じっとその瞬間を待ち続けたという。
■サプライズ歓迎のその後は…?
その様子を撮影した乗客がおり、動画はソーシャルメディアで拡散。乗客らはその珍しい歓迎ぶりに驚いて小さな悲鳴を上げるも、誰もが楽しんでいたもよう。さすがアメリカの人々は陽気で寛容だ。
サウスウエスト航空はこの件について、「お客様に安全な旅を提供することが最優先です」としながらも、「クルーたちはそれぞれに、個性的なサービスやサプライズでお客様を歓迎したいと常に考えています」と説明している。
元祖LCCとも呼ばれ、今や米国内短距離路線のマーケットではナンバーワンとなり、職員の給与の高さも有名なこのエアライン。このたびの客室乗務員も任務に忠実な職員であった。動画の撮影者は「彼女はその後、機内ではテキパキとよく働いていました」と称えている。
■「楽しい旅を」と願う乗務員たち
海外のエアラインにおいては、客室乗務員が意外な機転やサービスで拍手喝さいを浴びるというエピソードが多数ある。
・上空でサプライズ・プロポーズ&挙式に協力
女性が仕事仲間との旅行でウィーン航空を利用してギリシャに向け飛んだところ、乗っていないはずの交際中のボーイフレンドがタキシード姿で現れ、指輪とともにプロポーズ。
女性が「イエス」と返事すると立会人や親族まで姿を現し、通路をヴァージンロードにして機内で正式な結婚の儀式が執り行われた。ウエディングドレスの着付けを手伝ったのは乗務員で、すべての乗客に対してハート型のクッキーとシャンパンをふるまった。(2016年8月に報道)
・機長がニセの「人身密輸行為」アナウンス
米国フロリダ州の女性がシカゴ行きのフライトに搭乗する際、乗務員に手紙で「妊娠を夫にサプライズ報告する何かよい方法は」と相談。座席番号と夫の名を告げると「任せておいて」と機長が乗り出した。
離陸前のアナウンスで「人身1名を密輸送しようとするトラブルが発生」と機長。機内が不安に包まれると「容疑者」として夫妻の名を発表し、極秘で子供1名を乗せていることを説明した。
乗客らからは「おめでとう」と拍手と爆笑が沸き起こっている。(2018年2月 航空会社は明かされず)
・ビキニ姿で機内サービス
赤いビキニに悩ましい網タイツ&ガーターベルト。一部のフライトのみだが、5年ほど前からベトナムの格安航空会社「ベトジェットエア(VietJet Air)」では客室乗務員がそんな姿でサービスに当たっている。
採用された若いキュートな女の子たちは機内で誰かの目に留まることを狙っており、「将来はモデルか女優になりたい」「玉の輿の結婚がしたい」と語る。収益は国営ベトナム航空(Vietnam Airlines)をしのぐ勢いだ。(2018年10月に報道)
こんな楽しいサプライズがあれば、長時間のフライトでも「あっという間だった」と感じられるのかもしれない。
■ただしサプライズが苦手な人も
サプライズは誰にも歓迎されるかというと、じつはそうでもないようだ。
しらべぇ編集部では、全国20~60代の男女1,365名を対象にサプライズに関する調査を実施していたが、「苦手意識を持っている」という人が少なくないことがわかっている。
TPOを考え、過度な演出を避け、相手に真に喜ばれるサプライズとは…? 考えれば考えるほど「難しい」という結論になってしまいそうだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野ナオミ)浅野 ナオミ
対象:全国20代~60代の男女1,365名 (有効回答数)