迷惑行為で赤っ恥 バリ島の宿泊施設で取った客のトンデモ行動
海外において、日本人は「せこい」「卑しい」などと決して言われたくないものだ。
人気の海外旅行先に出かけると、さまざまな国から訪れている人たちとの出会いがある。そのような時、自分の行いが日本人全体の印象を決める可能性があることを、どれくらいの人が自覚しているだろうか。
■「ちょっと待った」とスタッフ
バリ島で今、注目を集めているスカワティ地区。人気のウブド地区より国際空港に近く、動物園、美しい滝、サファリパークなどに近いことから、この地区の宿泊施設に滞在するプランがジワジワと人気を上げているという。
今月27日、その宿泊施設の1軒であわやの逮捕劇が繰り広げられた。チェックアウトを済ませ、宿泊施設から去ろうとしたリッチな雰囲気が漂うインド人の一家が、スタッフに呼び止められたのだ。
ほかの宿泊客も見ている目の前で、彼らはやや厳しい声で手荷物すべての公開を命じられた。この屈辱的な出来事はSNSであっという間に拡散し、現在はアジアの複数のメディアも続々と伝えている。
■ハンガー、鏡、ドライヤーまで
バッグからスーツケースまで、すべての手荷物を地面に広げることになってしまったそのインド人一家。そこから出てきたのは、持ち帰ってよいとされるアメニティばかりではなかった。
周囲の客が撮影してTwitterに投稿した写真や情報では、一家はボールペンはともかく、ホテルのタオル、ハンドソープ、シャンプー&コンディショナーのボトル、ハンガー、鏡、ドライヤーなどをわが物にしようとしていたようだ。
警察に通報しようとしたスタッフに、インド人一家はあわてて謝罪。すべてのものが無事返却されたため、宿泊施設側も「今回限りは」と大目に見てくれたという。
■「恥かしい」とインドの人々
窃盗事件として起訴されてもおかしくなかった彼らのこうした行為は、現地の人々や周囲の外国人宿泊客らに、インド人に対する悪い印象を残してしまった。Twitterには今、この事件についてインド人を含む大勢の人々がコメントを綴っている。
「今後インド人は出禁にしたらいい」
「わたしはインド人です。この件について本当に情けない、恥ずかしいと思っています。海外に出たら、自分たちはその国の代表、親善大使なんだという自覚を持ちたいものです。」
「こういう人間を海外に出すべきではない。恥さらしだ。インド政府はパスポートを剥奪した方がいい。」
「見つかったから『では返します』って、それで許しちゃっていいの?」
距離もそう遠くないことから、バリ島旅行を愛するリピーターも多いインドの人々。彼らがこの事件を特に残念に思っていることがよくわかる。
■観光客の迷惑行為に誰もが閉口
日本の観光地や宿泊施設でも、外国人が何か身勝手な行為を繰り広げた際、面倒くさいのか優しすぎるのか、大目に見てしまうというケースは多い。
だが、しらべぇ編集部で全国10代〜60代の男女1,732名を対象に調査したところ、全体の65.5%が「外国人観光客の迷惑行為にも厳しい処罰が必要だと思う」と回答している。外国人だからと迷惑行為を甘く許してばかりだと、日本の善良なお客さんが遠ざかってしまう可能性もある。この調査結果が示す通り、誰がやってもダメなものは「ダメ」と言ってもよいのではないだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・浅野ナオミ)浅野 ナオミ
対象:全国10代~60代の男女1732名 (有効回答数)