19歳の女がレイプ被害届けも… ウソと判明で容疑者は憔悴

「かまってちゃん」「困ったちゃん」で済まされる話ではない。

2019/07/31 07:00

Depressed young woman.

被害に泣く「悲劇のヒロイン」をやたらと演じたがる女性たち。だがここまできたら、それはズバリ犯罪。自分こそが周囲に悲劇を振りまく加害者だと自覚するべきだろう。


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■「12名の男が集団で…」と女性

地中海に浮かぶキプロス島の、東の沿岸部に位置する有名リゾート地のアギアナパ(アヤナパ)。

そこで7月17日、イギリス国籍の19歳の女性が警察に現れ、パンボス・ナパ・ロックス(Pambos Napa Rocks)というホテルで若い男たちに集団で性的暴行を受けたと被害を訴え出た。

これにより、警察は現場付近で目撃されていた15歳から18歳までのイスラエル国籍の12名を事件の容疑者と特定。ひとりずつ警察に連行すると、厳しい事情聴取を行なった。

ところが容疑者たちは一向に罪を認めず、話の内容が徐々に噛み合わなくなってきた女は、ある時点で被害届そのものが狂言であったことを認めたという。

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■虚偽告訴罪で女の起訴も

「絶対にやっていない」と数日にわたり無実を訴えるも、すっかり憔悴しきっていたという若い容疑者たち。容疑がやっと晴れ、釈放が告げられると、警察署前に迎えにきた家族や友人と涙で、あるいは笑顔で抱き合う姿が報じられた。

被害のでっち上げで誰かを陥れようとしたり、嘘を告げ警察の捜査を混乱させると「虚偽告訴罪」で起訴されることがある。女の心を支配していたのは悪意か復讐心か、はたまた精神面での問題か。今月末、女はキプロスの裁判所に出廷する予定だ。

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■悪質な悲劇のヒロイン願望

日本では大阪市で、14歳の義理の孫娘に対する強姦罪などで2011年から服役中だった男性が、被害証言の嘘を理由に開かれた再審判決公判を経て、2015年に無罪が確定していた。

冤罪の犠牲となって苦しめられた男性は現在70代。14歳の女の子とその兄の演技や嘘に騙された検察側にも批判が集中している。

だが、たとえ演技であろうと、涙で被害を訴える女を警察としては無視するわけにはいかない。海外でもこんな事例が世間を騒がせた。

・合意の上で肉体関係を持ったはずが「強姦された」と訴えられ、逮捕された38歳の男性が首を吊って自殺した。男性は、性行為への同意を示すスマホ上のメッセージを証拠に、自分の身の潔白と正義を主張。


警察は虚偽告発の容疑で女の捜査を開始した。(2018年3月 英国ウスターシャー州で)


・泥酔状態でタクシーを利用したリーズ・ベケット大学の女子大生が、「運転手に後部座席で性的に暴行された」と偽りの通報。長時間の取り調べが続き、5人の子を持つイスラム教徒の運転手は失業した。


後にタクシー会社のオペレーターとの通話内容が示され、そこで無実が証明された。(2017年9月 英国ウエスト・ヨークシャー州で)


・2名の女子児童が面白半分で「先生に性的にイタズラされた」と被害を訴え、40年のベテラン男性教師が解雇に追い込まれた。


嘘と判明した際には、「子供と保護者の責任を厳しく追及するべき」との意見が世間から相次いだ(2018年4月 ニュージーランド・オークランド市で)


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■必ず精神科の受診を

誰かを陥れるのが目的か、「悲劇のヒロイン」願望が強いのか、暴行や窃盗の被害をでっち上げてみたり、狂言で自殺未遂を起こしてみたりと、罪もない人々を巻き込む身勝手な人間は洋の東西を問わずどこにでもいる。

こういう人々は多くの場合、裁判所や警察に医療機関の受診を命じられ、そこで精神疾患やパーソナリティ障害などが指摘されることになるという。二度と同じことを繰り返さないためにも、専門家による指導や治療をしっかりと受けてほしいものだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野ナオミ)浅野 ナオミ

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