身障者に襲い掛かる大型犬を爆笑しながら録画した飼い主 「恥を知れ」と炎上
この飼い主が大型犬を飼う目的は、いったい何だったのか…
犬を飼ったのは、まさかイタズラ動画の投稿で一発当てようなどという不謹慎な目的があったから…? そんなことを疑いたくなるような事件が中国で起きた。
■恐怖のあまり泣き叫ぶ身障者
中国で今、1本の動画がネチズンたちを「投稿者は最低の人間だ」「恥を知れ」と炎上させて話題になっている。
山西省の晋中市霊石県で11日夜に撮影されたその動画。リードをつけていないゴールデンレトリバーが、見ず知らずの身体障害者の男性に襲い掛かり、脚に絡まりついてマウンティングしているものであった。
男性が悲鳴をあげているにもかかわらず、飼い主は爆笑するのみ。おまけに、その様子をスマホで録画してソーシャルメディアに投稿するという性悪さであった。
■男性の父親も足首を噛まれる
男性の脚にしがみついて交尾のように懸命に腰を振る犬と、恐怖でパニック状態の身障者の男性。公開された動画からは、飼い主の仲間と思われる男が爆笑している様子も伝わってくる。
その危険な事態を打開し、身障者の男性を救ったのは彼の父親だった。だが、犬と息子の間に割って入ったところ犬に足首を噛まれたという。
中国の複数のニュースメディアが今、真っ赤に腫れあがったその傷口の写真、そして男性の身障者手帳を、一部個人情報をボカしたうえで公開している。
■相談を受け地元警察も動き出す
父親からの被害届を受け、動き出した地元警察の霊石県公安局。動画や目撃情報などを元に、数日前にこのゴールデンレトリバーの飼い主を突き止めて身柄を拘束した。現在も取り調べが続いている。
無責任にもリードを外し、大型犬に好き放題なことをさせた飼い主の罪は重い。さらに市民に広く不安を与え、身障者の男性に極度の苦痛と恐怖を感じさせ、被害者を救おうとした父親に大怪我を負わせるなど傷害罪ほかいくつもの罪が重なる。
飼い主に対しては厳しい処罰が検討されていることだろう。
■リードのない犬は誰でも怖い
リードなしで散歩している犬は、愛犬家とて「怖い」と感じるともいわれている。それはリードを付けての散歩であっても同様。
しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,353名に「ペットの散歩」について調査したところ、約2割が「犬の散歩に遭遇して怖い思いをしたことがある」と回答している。
飼い主は「大丈夫、うちの子は噛まないから」「ちゃんと躾してあるから」などと言うが、彼らは犬に必ずリードをつけ、それをしっかりと握るべき。基本的に犬が怖いという人もいることを忘れてはならないのだ。
・合わせて読みたい→トイプードルさえも… 犬とすれ違うときに緊張する人の言い分
(文/しらべぇ編集部・浅野ナオミ)浅野 ナオミ
対象:全国20代~60代の男女1,353名(有効回答数)