「それでも世界一美しい結婚式」 純白の衣装が汚れた感動的な理由

人助けをした後の清々しい気持ち。これは何にも代えがたい価値がある。

2019/07/19 08:20

結婚
(JenAphotographer/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

人生で最も美しい晴れ姿となる、愛する人と永遠の愛を誓い合う1日。しかし、純白のタキシードとウェディングドレスに身を包んだ男女は思わぬハプニングに見舞われた。


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■背後から大きな悲鳴が

中国の江蘇省淮安市(わいあんし)で、このほどめでたく結婚式を挙げた一組のカップル。2人は地元で評判の美しい公園に移動し、そこで写真撮影を行なった。

ところがカメラに向かって微笑んでいたところ、背後から大きな悲鳴が。5歳の女の子が水に落ちてしまったのだ。そう知った新郎は、すぐさま池に飛び込み少女の元へ。全身ずぶ濡れになってしまった。

そして新婦も、ウェディングドレスの裾を泥ハネで汚しながら彼らのすぐ近くへ。新郎が救助して抱き上げた少女をしっかりと受け止めた。

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■「最高に美しい結婚式」と人々

純白の衣装はそれぞれに汚れてしまったが、少女を助けた後の2人の表情はじつに清々しいものであった。周囲の誰もが「なんと美しい人命救助の姿だろう」と感動したという。

もしも警察がこの情報を聞きつけたなら、表彰されたかもしれない。また、少女の両親も感謝やお詫びの気持ちを何らかの形で示したかったようだが、カップルは決して自分たちの名を明かさなかった。

目撃者が撮影した写真が今、中国のソーシャルメディアで拡散している。大勢の人々が「最高に美しい新婚カップル」と称賛のコメントを寄せているようだ。

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■「自分のことは二の次」博愛の心

祖父母との結びつきも強く、家族や友人を大切にする心優しい若者が多い中国の人々。「結婚式なのに、自分を犠牲にしてそんなことを」という温かいエピソードを2点紹介してみたい。

「派手な挙式をするくらいなら困っている人々を助けたい」


裕福な身分ゆえ豪華な結婚式を挙げるつもりでいたカップル。しかし生活苦のシングルマザーが多くいることに心を痛め、シンプルな挙式に変更。


日本円にして3,000万円強のお金を浮かせると、地元のシングルマザー450名に等分に寄贈した。そこには「お子さんのために今年の旧正月を楽しく祝ってあげてください」とのメッセージが添えられたという。(2016年2月 広東省潮州市で)


「挙式より人命救助が優先」


挙式会場に向かう途中の道路で交通事故の発生を知った新婦。車から降りると意識なく倒れている高齢女性の元に駆け寄り、ウェディングドレスが汚れようと、セットしてもらった髪が乱れようと構うことなくその場にしゃがみ込み、救急車の到着まで心肺蘇生法を続けた。(2018年8月 遼寧省大連市で)


困っている人を見かけた若者が「助けなければ」と瞬時に温かい手を差し伸べる。これほど清々しく、また頼もしい姿はない。


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■困っている人に手を差し伸べる?

日本の若者の「博愛の気持ち」も気になるところだ。しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,348名を対象に「困っている人を見たら手助けできる」人の割合を調査した。

「できる」「まあまあできる」を合わせると、困っている人を見たら手助けできるという人は過半数の61.0%になる。

困っている人を見たら手助けできる?

また、人は年齢が高くなるにつれ博愛の意識が強くなるようだが、もしもこのカップルのような親切で勇敢な若者が増えていったら、世の中はもっと暮らしやすく、さらに平和になることだろう。

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(文/しらべぇ編集部・浅野ナオミ)浅野 ナオミ

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2018年3月23日~2018年3月27日
対象:全国20代~60代の男女1348名 (有効回答数)

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