顔に大きなアザがある赤ちゃんに冷酷な書き込み 「死んだほうが」に母親は…
こうした悩みには行政や医療機関の相談窓口もあることを忘れずに…
子育て中の深刻な悩みに、「誰に相談したらよいのかわからない」という母親はじつは多い。そのせいで気軽に相談できるインターネットの匿名掲示板は相変わらず人気だが、利用はやはり慎重であるべきだ。
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■赤ちゃんの顔に巨大な黒アザ
このほど米国フロリダ州在住の35歳の母親が、匿名で相談できるインターネット掲示板に、幼いわが子に関する深刻な悩みについて投稿した。娘の顔には毛の生える大きな黒いアザがあるという。
その黒いアザの正しい病名は「獣毛性色素性母斑」。大きなサングラスをかけたかのようにアザは鼻をまたいで両方の目の周囲を覆い、黒く硬い毛が生えていることも特徴だ。現在は良性だが悪性に転じる可能性もあるという。
女の子はまだ生後4か月だが、幼稚園以降の集団生活、就職、恋愛、結婚と将来はさまざまな苦労が付きまとうことを予想し、母親は不安や悩みに苦しむ毎日だ。
■「誰かに助けてほしくて」
わが子の顔写真を添え、インターネットの匿名掲示板で相談することにした母親。同じ悩みを誰かと共有したい、その病気の経験者にいろいろと教えてほしいと藁をもすがる思いであったという。
すると、生まれつきの顔のアザに苦しみながらも前向きに生きてきたという人、同じアザを治療したという人、そして自分の子供も同じアザがあり、数年にわたり数回に分けて取り除く治療を受けているという母親などから、丁寧なアドバイスがいくつか得られた。
かなり高額となる治療費について、インターネット募金サイト『GoFundMe』にもページを設けた母親。そこには日本円にして約520万円という目標を大きく超えた寄付金が集まっているという。
■掲示板はしょせん無責任な他人
しかし匿名掲示板ではすべての人が親切なわけではい。悩みに対して心無い言葉を無責任に放つ者が多いことは周知の事実だ。その母親もこんな冷酷な言葉にひどく傷ついてしまった。
「すごいアザ。まるでモンスターね。これじゃ死んだ方がマシ」
「イジメは避けられないでしょう」
「私だったら耐えられない、自殺するわ」
「こんな顔に生まれたら親を怨むね」
こうした言葉により、母親の心の中はこれまで以上の不安や恐怖で膨れ上がってしまった。これこそが匿名掲示板に潜む危険性だ。
■心身の悩みは専門家のいる窓口へ
それでも人間とはやはり弱いもの、悩みをひとりで抱えきれず誰かに聞いてほしい時はある。しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,357名に「誰かに悩みを相談するか」について調査を行ったところ、全体の約4割が「する」と回答している。
ただし、健康面での悩みは医療機関や行政機関で専門の相談窓口を教えてもらうこともできたはずだ。この母親は今、匿名掲示板に安易に悩みを投稿したことを後悔しているという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野ナオミ)浅野 ナオミ