空港で「手荷物重量制限オーバー」 超過料金を払いたくない男が珍行動に
手荷物のサイズ、個数、重量にうるさい航空会社は増えている。
海外旅行をする際、世界の大手航空会社とLCC(格安航空会社)をうまく使い分けるという人が増えている。LCCでしばしば起こるトラブルを避けることも大切だからだ。
■手荷物が8キロ重量オーバー
フランスのニースにあるコート・ダジュール空港で、スコットランドから来た46歳の男性が、ある航空会社のカウンター前でとんだ珍行動を繰り広げた。
手荷物の重さが規定の範囲を8キロ超えているため、日本円にして13,000円ほどの超過料金を支払うようカウンターの職員に告げられた男性。彼は「バカバカしい」とそれを一蹴した。
周囲を見れば、大変な巨漢ですらスンナリとチェックインを済ませている。スーツケースさえ軽ければ体重は問題ではないという事実に、男性はイラっときたのだ。
■着こんだ衣類なんと15枚
スーツケースから8キロ分の中身を減らすため、男性はあることを考えついた。中から衣類を次から次へと取り出して、自分の身に重ねていったのだ。
サイズの小さなものから選び、重ね着した衣類の数はなんと15枚。努力の甲斐あって、男性のスーツケースは重量制限の範囲内に収まり、超過料金の支払いは免れた。
■呆れかえっていた周囲の人々
一緒に旅をしていた家族、空港カウンターの職員、そして周囲にいたほかの客の誰もが、男性のその様子に苦笑してした。
「元々コメディアンみたいな性格だからね。何だってやっちゃう男なんだ」
「やっぱりその後のセキュリティチェックで不審者扱いを受けてたね。一枚ずつ脱ぐように命じられていた」
「自分がもしも同じ状況になったら、コレやってみる」
「機内はむしろ寒くなるので、結構ありかも」
ただし大量の発汗による脱水症状だけは心配。男性は、事前にその航空会社が示している手荷物に関する制限をしっかりと確認しておくべきだったのだろう。
■LCC利用で気をつけたいこと
預け入れ・機内持ち込みいずれにせよ、LCCではスーツケースのサイズ、個数、重量などに制限をもうけている、あるいは超過料金を支払わせることが非常に多い。大手航空会社も個数や重量に関し、概して厳しくなる一方だ。
そしてLCCの場合、発着ともに空港が巨大である場合、ターミナルやゲートの遠さが特徴で、「移動の長さにうんざりした」とこぼす人は少なくない。
また何らかの理由でフライトがキャンセルになり、乗れなかった場合、大手航空会社ならアライアンス加盟のあるほかの航空会社のフライトにシフトしてもらうといった計らいが期待できるが、そうしたサービスはLCCにはない。
■コスパ派にLCCは大人気
それでもやはり人気が高いLCC。しらべぇ編集部が全国20代〜60代の男女1,348名を対象に「海外旅行の飛行機」について調査したところ、20代から40代までの世代にLCC人気が浸透していることがわかる。
「寝るだけだから機内のサービスは不要」というコスパ重視派も多い。先述のちょっとした「不便さ」も問題なしということであれば、LCCはとてもありがたい存在だ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野ナオミ)浅野 ナオミ
対象:全国20代~60代の男女1,348名(有効回答数)