対応が不誠実? 「教育委員会が信頼できない」と感じるのは10代女性の割合が高い傾向
学校問題でたびたび批判をうけている教育委員会。「信頼できない」と感じている人はどのくらいいるのだろう。
2019/06/07 09:00
現在、日本では都道府県および市町村に「教育委員会」が設置されている。教育では中立公正が重視されており、独立機関として機能しているのだ。しかし、いじめ問題などがあると、その対応に批判が集まることも…
■不誠実と見なされる?
たとえば2011年におこった「大津市中2いじめ事件」では、不誠実に見えてしまう対応に対しインターネット上などで、かなりの批判が集まった。
非常に痛ましく、ゆるされないいじめを受けた男子生徒に対し、担任や教育委員会は、適切な対応をせず、隠蔽ともとれる行為をしたと言われている。
委員会全ての人が、そういった気持ちで仕事にあたっているとは思えないが、組織が批判を受けることは仕方ないことだったのかもしれない。
■約6割が「信頼できない」
そこで、しらべぇ編集部が、全国10~60代の男女1732名を対象に調査したところ、「教育委員会は信頼できないと思う」人は、全体の56.9%。約6割もの人が教育委員会に不信感を抱いているようだ。
男女別では、男性は55.7%、女性は57.9%と、たびたび話題になる影響だろうか。女性のほうがやや高めではあるが、男女ともに関心が高いようだ。
■学生も不信感?
さらに男女年齢別で見ると、こちらもほぼ全て半数以上という結果。なかでも10代女性は65.8%、30代男性は61.9%ととりわけ高い割合だ。
30代は子供のいる人も多いのかもしれない。「教育」や「いじめ」は直接子供に関わること。不誠実なニュースが一度でも流れれば、不信感を持つのは当然のことなのかもしれない。
また、10代は実際に学校に通っている本人である場合も多いだろう。親目線とは違い、ダイレクトにその空気感を感じている可能性も。
組織は大きくなればなるほど、初心を無くしてしまうことは往々にしてあること。しかしおそらく「教育」を護るために働いている人も多いはずだ。そんな人たちの話も聞くことができれば、イメージが変わる可能性もあるのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国10代~60代の男女1732名 (有効回答数)