各地で交通事故が相次ぐ中、「免許証返納」も倍増 神奈川県警を取材した
交通事故が多発する中「免許証返納」が2~3倍増 神奈川県警を取材した
2019/05/11 08:30
10日も交通事故が全国各地で相次いでいる。群馬県ではバスが山林に転落し4人がドクターヘリで病院に搬送された。秋田県では、67歳の女性がコンビニに突っ込み、4人が搬送される事故も起きた。
そんな中、神奈川県警を取材したところ、免許証を返納する人が相次いでいることが分かった。
■通常より約2~3倍増
各地での交通事故の影響なのか?免許証の返納が通常より2倍~3倍に増えている。神奈川県警広報担当がその具体的数字を、しらべぇ編集部の取材に答えてくれた。
まず、神奈川県警察運転免許センターに、ゴールデンウィーク明けの5月7,8,9日の期間に返納した人が合計52人。通常は1日につき10人程度。
神奈川県内の警察署に返納した人の数は、5月7、8日の2日間の合計が562名(暫定値)。これも通常の人数と比較すると2~3倍だそうだ。神奈川県警広報担当は「全国的な事故の影響も考えられる」と話した。
■ネットでは好意的反応
ネットでは、運転免許証返納に関して、好意的意見が相次いでいる。
「これでも返納しただけ偉いと思う。自分は大丈夫って考えだけで運転は、しないでほしい」
「事故を起こすかもしれない、そう思う人は返納する。 自分は絶対大丈夫、まだ運転できると思う人は、いつまでも返納しない結果、危険な運転手は車に乗り続ける」
「どんどんメディアがこういう雰囲気を作っていこう。 みんながそうしてるんだから、おかしいことじゃないみたいな。 自分で引き際を判断できるのはとてもかっこいい」
「すごい賢明な判断だと思う。また、高齢者に関わらず全てのドライバーさんに明日は我が身だと常に思って安全運転を心掛けてほしい。誰も事故を起こしたくて 起こしてる人はいないので」
懸命な判断に称賛の声が多数あがっている。
■免許証は返納すべき?
免許証の返納は必要なのか?しらべぇ編集部が全国の20代〜60代の男女1,644名を対象に調査したところ、全体の40.7%が「人身事故を起こした人は免許を返納すべき」と回答した。
免許証を自主的に返納する人が増える一方で、事故が非常に目立つ。そんな中、11日からは全国交通安全週間が始まる。この期間は、是非国民全体で交通安全について真剣に考える期間にしたい。悲劇の連鎖を何とか止めるために。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国の20〜60代の男女計1,664名(有効回答数)