自殺を考えた経験者の割合は… 若年層に目立つものの職業や未既婚で大きな格差も

極限状態まで追い込まれてしまうと正常な判断が難しく、時には自殺が頭をよぎってしまうことも。

2019/04/14 20:00

転勤いやだ
(AH86/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

「いじめ」「リストラ」「家庭問題」など、複雑な要因が絡み合い自身を追い込んでしまい、自ら命を絶ってしまう人が増え社会問題となっている。

昨年末では、新宿・歌舞伎町に雑居ビルから20代の女性が飛び降り自殺を図り、歩行者が巻き込まれるという痛ましい事故も発生した。

極限まで追い込まれ、自殺を考えてしまった経験がある人はどれくらいいるのだろうか。


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■2割弱に経験あり

しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,589名を対象に調査を実施。その結果、全体の16.3%が「飛び降り自殺を考えたことがある」と回答した。

飛び降り自殺

自殺が頭をよぎった経験のある人が1割もいると考えると、深刻な問題である。 なお、男性16.8%に対して、女性15.9%とわずかながら男性に割合が高いようだ。

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■若者は深刻な悩みを抱えている

さらに、男女・年代別に見ていくと…

飛び降り自殺

男女共に20・30代の割合が高く2割を越えている。年齢を重ねる毎にその割合は減少しており、飛び降り自殺が頭をよぎったことがあるのは若い世代に多いようだ。

「少子高齢化」「終身雇用の崩壊」「年金制度の破綻」など、将来への不安を煽る報道をたびたび目にする。夢や希望を抱きづらい暗いニュースが、次世代を担う若者を知らず識らず追い込んでいるのかもしれない。


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■経済的余裕も要因か?

また、この調査結果を職業別に見ると…

飛び降り自殺

アルバイト(19.2%)、自営業(19.0%)、無職(19.0%)といずれも収入が不安定な状況にいる人たち。特に自営業は不況の煽りを受けやすいため、事業が傾いた時に自殺を考えてしまった経験があるのかもしれない。

一方、下位には会社経営層(4.2%)、公務員(6.7%)がランクイン。金銭面の余裕が精神の安定と密接に関わっているようだ。

さらに、「飛び降り自殺を考えたことがある」と回答した人を男女・未既婚別に見ていくと…

飛び降り自殺

男女共に未婚者の割合が高く2割を越えている。辛い出来事があったとしても、パートナーや子供への想いが自殺を思いとどまらせるのかもしれない。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2019年2月1日~2019年2月4日
対象:全国20代~60代の男女1,589名(有効回答数)

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