「頑張って」は無責任だと思う? 30代男性の5割が不快感を抱いている傾向も
励ましの言葉として使われる「頑張って」。状況によっては無責任に感じることも。
2019/04/05 09:00
人から応援されると嬉しい半面、プレッシャーに感じることもあるだろう。 中には、一生懸命取り組んでいる時にかけられた「頑張って」の一言に、「無責任な事言わないで!」とイライラしてしまった経験がある人もいるのではないだろうか。
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■4割が無責任に感じてる
しらべぇ編集部は、全国10〜60代の男女1,732名を対象に調査を実施。その結果、全体の40.8%が「頑張ってという言葉は無責任だと思う」と回答した。
なお、男性40.8%、女性40.9%と男女差は見られなかった。
■20・30代は「頑張って」に違和感?
そこで、男女・年代別に見ていくと、30代男性が5割を越え突出していることが判明した。また、20代女性が46.5%、30代女性と40代男性が44.4%と同率で続き、若い世代は「頑張って」を無責任な言葉と感じやすいようだ。
学生時代は両親や教師から、社会人になると上司や先輩から、将来を期待される若者は「頑張って」という言葉で鼓舞されやすいだろう。特に30・40代は中間管理職として板挟みにされやすい世代。すでに精一杯頑張っているからこそ、より無神経に感じてしまうのかも。
一方、男女ともに50代以降は素直に受け止めている傾向が見られる。この世代になると、そもそも「頑張って」と言われにくくなるのかもしれない。
いずれにせよ、若年層と高齢層で認識に大きな隔たりがある結果となった。指導者や役職に就いている人は、部下を励ます際、「頑張れ」に変わる言葉を使うことをオススメしたい。
■「頑張って」は子供に嫌われる?
励ましの言葉は、身近な存在である両親から投げかけられることが多いだろう。そこで、この調査結果を「両親が好き・嫌い」と掛け合わせると異なる傾向が見えてきた。
男女ともに「『頑張って』という言葉は無責任だ」と回答した人は、両親を嫌っている傾向が強く、男性は6割を越えている。
親は子供の将来に期待し、「頑張れ」という言葉を使って励ますことがあるだろう。しかし、親の期待を一身に受けて一生懸命頑張っている子供にとっては、「無責任な言葉」にしか感じられず、両親に苦手意識を持つようになってしまうのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国10代~60代の男女1732名 (有効回答数)