東大出身の元・仮面女子メンバーが渋谷区議選に出馬 「桜雪」こと橋本ゆき氏に直撃
3月31日に地下アイドルグループ「仮面女子」を卒業した東大出身の元メンバー「桜雪」こと橋本ゆき氏が渋谷区議選へ。
■政治を身近なものに
———仮面女子で学んだことを政治にどう活かしますか。
橋本:仮面女子は先月末に卒業しましたが、福井県鯖江市や千葉県いすみ市、秋葉原といった地域の観光大使を務め、様々な地域のまちづくりに参加してきました。
オープンデータやクラウドファンディングなどを取り入れた鯖江市の新しい行政、IT教育といった先端教育、めがねフェスといった地域のイベントに刺激を受けたので、課題解決の手段としてテクノロジーを積極的に取り入れたり、コミュニティの繋がりを深める場づくりをしていきたいと思っています。
また、「東大×アイドル」の肩書きは政治を身近なものにできると思っているので、区政に関心がなかった人たちにも関わってもらいたいと思います。
■遊びと学び、ワクワクと安心がある渋谷へ
———区議会に入って、何をやっていくつもりですか?
橋本:渋谷区に住んでいる人、渋谷区に訪れる人の毎日が豊かであるように、遊びと学びがある。そして、ワクワクと安心がある。そんなまちづくりに取り組みます。
子供たちの将来の可能性を広げるための教育、どの世代も学びに触れられるまちづくりを進めていきたいと思っています。具体的には民間との連携による英語や先端教育の質を向上や、ダイバーシティへの理解の促進、そして生涯学習のサポートなど。
区民の方に心配事など聞いて回ったり、自分で歩き回って気づいたことは、防犯と防災をもっと強化しなければいけないということです。
沢山の人が訪れる渋谷区だからこそ、暗い夜道や、事故が起きそうな道、災害時に壊れそうな建造物、などなど改善したいところはたくさんあります。そして、環境についても改善していきたいです。歩きタバコ・ゴミのポイ捨てゼロに取り組みたいです。
こうしたケアをしながら、(エンターテイメントの世界にいたということもあるので)渋谷区は楽しみが沢山あるまちにしたいとも思っています。治安や住環境に配慮しつつ、ナイトタイムエコノミーも盛り上げていきたい。
また、生まれる前から、歳をとるまで、ずっと健やかでいられるまちづくりをしたいです。
具体的には不妊治療や妊婦生活のサポート、子育てプログラム「ネウボラ」の更なる充実、子供たちが安心して遊べる公園や、障害をもっていても一緒に遊べるインクルーシブ公園の整備、様々な人が集まれるエンターテイメントの場づくりなど、取り組みたいことは沢山あります。
知性派アイドルの挑戦で、従来は投票率が上がりづらい地方選挙にも注目が集まるかもしれない。
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(取材・文/France10・及川健二)