家族でぜひチェックしたい! 「高齢ドライバーに危険な運転をさせない方法」が意外すぎる
家族っていいな…免許返納を渋る男性に贈った優しすぎる提案とは
提供:NEXCO東日本
2019/03/14 14:30
最近よくニュースでも取り上げられることが多い「高齢ドライバーの逆走」問題。NEXCO東日本の調査によると、高速道路での逆走の過半数(66%)が65歳以上のドライバーによるもの(※)なのだそうだ。
※:平成23年~29年の高速道路(国土交通省及び高速道路会社管理)における事故または確保に至った逆走事案
■親の運転が心配とは言いづらい
小さな子供のいるパパママはおじいちゃんおばあちゃんがちょうど65歳以上という人もきっと少なくないハズで、記者もそんな中のひとり。
自分が若いころは親の運転についてなんとも思っていなかったけど、もし親の運転能力が加齢で低下し、事故や逆走につながってしまったら…と思うとぞっとしてしまう。
でも、自分の親ですら言いづらいのに結婚相手の親に「運転大丈夫ですか?」なんて言えるワケがない。
それに車に乗っているときに「運転危ないですよ!」なんて言ったら、不機嫌になられること間違いナシ。親の運転が問題ないか、どうにかして確かめられないものか…。
■家族みんなで無くそう逆走プロジェクト
と、考えていると、意外ともいえるいい方法を発見! それはNEXCO東日本サイト内にある「家族みんなで無くそう逆走プロジェクト」で紹介されている『スマヌ法』という孫と祖父母で楽しめそうなチェック方法。
その方法は背中にカタカナで「ス」「マ」「ヌ」のいずれかを書き、どの文字が書かれたかを当てるもの。書く文字をランダムに変えて計6回行い、3回以上間違えた場合は皮膚感覚をキャッチする能力が衰えている可能性があるらしい。
ほかにも遊び感覚で楽しくチェックできそうな『時計の絵描画テスト』や『ひらがな仲間探しゲーム』など、メモリークリニックお茶の水院長の朝田隆先生監修のチェックが紹介されており、これならムリなくやってもらうことができそう!
■WEB限定ロードムービー公開中
でも、いくらチェックしたり気をつけていても、人間誰しも加齢による運転能力の低下は避けられないもの。そういったときに考えるのが『免許の返納』である。
「家族みんなで 無くそう逆走プロジェクト」では、そんな免許返納を考える家族に密着したWEB限定ロードムービー「父と母の卒業旅行 ~The Last Long Drive~」が公開中。
■免許返納を渋る男性への優しすぎる提案とは
免許返納を渋る運転歴48年の78歳男性ドライバー雨宮旭さんに、娘・息子・妻の椿さんが取った“優しすぎる提案”とは?
詳しくはムービーを見てほしいが、免許返納はドライバーにとってはツラい決断なのに、家族っていいなー! とじんわりきてしまう、涙なしには見れない感動的なものになっている。
■Youtubeでは賛否両論
しかし、Youtubeのコメントを見てみると「感動した!」や「素晴らしい発想」というコメントも多くついているものの、中には「乗らなきゃいけない人もいる」等の批判コメントも見受けられる。
確かにある程度バスや電車などの交通網が発達している地域なら動画のように免許返納をしても問題ないが、1日に数本しかバスが来ないような田舎だとそうはいかないだろう。
実際に70代の親が秋田県の山間部に住んでおり、そういった状況という30代の男性に動画を見てもらい話を聞いてみると、以下のコメントをもらうことができた。
■70代の親を秋田県に持つ男性のコメント
「高速道路で高齢者が逆走するニュースはたびたび見ますし、僕の親にだって正直80歳超えて運転はしてもらいたくないと思うのが本音です。
でも田舎は車が必須ですし、これまで“免許返せば?”と言いづらかったんですが、この動画を見てこうすれば良かったのか! と新たな気づきがありました。
今後機会があったら、妻と相談してみようと思います。まずは運転能力のチェックからはじめれば、いざというときに免許返納してほしい理由をしっかり伝えられるようになっている気がします。
あと、ほかにも免許返納をしなければならない高齢者はこれからどんどん増えるでしょうし、たとえば国には以下のような施策を考えてほしいです。
・ネットスーパーをもっとお年寄りに使いやすくしてもらい、ホームセンターの物も買えるように
・田舎ではタクシーだけでなく地元の若者がUberの運転手になり買い物や病院の送迎ができる
・事故の起きやすい降雪のシーズンだけお年寄りが外に出ずに済む集団で暮らせる施設を作る
…とかでしょうか。あと、NEXCO東日本さんに実家に帰省するときの新しい高速道路割引プランを作ってもらうよう頼んでください(笑)」
■親の運転能力についてチェックを
彼のように、親に対して免許を返納してほしいと言いづらいパターンも、よくあることなのだろう。それが悲しいことに、田舎の高齢者ドライバー逆走にもつながっているのかもしれない。
そんなことを防ぎつつムービーの家庭のように家族3世代でいつまでも楽しくいられるよう、ゴールデンウイークで実家に帰る際にぜひ一度親の運転能力について確かめてみてほしい。
記者も妻の親が東北でよく運転をするため、次の帰省には孫と一緒にスマヌ法で遊んでもらい、楽しく親の運転能力についてチェックしてみたいと思う。
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(文/Sirabee編集部)