小4女児のいじめを担任教諭に相談したら… 「担任がとった対応策」に怒りの声
奈良市立小学校で同級生らのいじめを受けていた小4女児。両親が担任に相談すると…
学校でいじめが起こったとき、子供たちはすがる思いで両親や担任教師に相談するだろう。しかし、その対応が納得出来ないものだとしたら…。
奈良市立小学校の女児(11)が不登校になった原因が学校側のいじめに対する不適切な対応だとして、女児と両親が市に330万円の損害賠償を求める訴訟を起こしていたことがわかった。
■担任教諭にいじめを相談
報道によれば、当時小学4年生だった女児は2017年4月に転入してから、主に同級生の女児3人らからいじめを受けていた。その内容は、転校を迫られたり、暴言を吐かれたり、体育の帽子を隠されたりといったもの。
そこで、両親は同年6月に担任の男性教諭(30)にいじめを受けていることを伝えた。担任教諭は女児といじめに関与した女児らに仲直りするよう指切りをさせて「ウソついたら先生とキスをする。指切った」と約束させた。
しかし、その後も女児に対するいじめが続き、女児は不登校になってしまったという。
■担任教諭の対応に疑問の声
「キスをする」というにわかには信じがたい解決方法だが、もしかすると「約束を破ったら先生とキスという嫌なことをしなければならない」といじめに関与した女児たちに思わせる抑止のつもりで言ったのかもしれない。
しかし、冗談にも聞こえ、事の深刻さが伝わらない可能性もあるだろう。ツイッターやガールズちゃんねるでは、担任教諭の対応の甘さやいじめに苦しむ女児への認識不足を指摘する声があがっている。
「いじめを受けた上でこれでは、不登校にもなるよ。かわいそうに」
「いじめにあって先生に相談したらキスとか言われてもうなんだこの最悪な流れは」
「ギャグのつもりか、キスは嫌だろうからイジメは繰り返さないだろうと思ったのか。つうか、仲直りの指切りごときで何が解決するんだよ」
■過去にいじめられたことがある人は…
しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,381名に「いじめ」について調査したところ、およそ2人に1人が「いじめられたことがある」と回答している。
いじめは稀なケースではなく、極めて身近な問題だ。だからこそ、児童たちを守る存在の大人たちは、いじめに対してしっかりと向き合ってほしい。
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(文/しらべぇ編集部・鳩麦エスプレッソ)
対象:全国20代~60代の男女1,381名