小沢一郎・玉木雄一郎両代表が合同演説 橋下徹氏も巻き込む野党再編はなるのか
国会で統一会派を組んだ小沢一郎代表率いる自由党と玉木雄一郎代表の国民民主党。2人が揃って橋下徹・前大阪市長の番組に出演。
■橋下徹氏の番組に玉木代表、小沢代表が出演
この小沢・玉木連合に加勢してきたのが、橋下徹・前大阪市長だ。7日に放映された橋下氏がホストの番組に小沢一郎氏と玉木雄一郎氏をゲストとして呼んだのだ。
筆者は6日の自由党・会見に出席して、小沢代表に番組出演の感想と小沢一郎氏による「橋下徹論」について質問した。以下、小沢代表の応えだ。
「あの番組は橋下さんと玉木さんの二人がやるようだった。前日に番組サイドから『どうですか?』という話になって、橋下さんも玉木さんも『ぜひぜひ』ということだったので、眠かったけれど参加した。
中身は具体的な動きに及んだわけではない。三人で話して、『野党は結集して、しっかりせい』という結論になった。
橋下さんは政治家として一つの大きな能力を備えた人だと思う。彼自身が『まずは政権をとることが最優先だ』と言っているでしょう。その点は私も同じ。
あと、ポピュリズム、ポピュリストと馬鹿にするけれど、どうしても民主主義は選挙が前提になりますから、ポピュリズム的要素が入ってくるのは間違いない。
それに影響を受けて、国民も多く投票する。その要素を否定して民主主義はあり得ないんで、この二つをもって橋下さんには同感している」
橋下氏も自著の中で小沢代表を評価していて、「相思相愛の仲」といえるかもしれない。
■立憲も巻き込めるか
では、今後はどうなるのか。全国紙の野党担当記者が語る。
「橋下さんは独裁職を強める立憲民主党の枝野幸男代表の主導では、野党再編が難しいと思っている。枝野氏が立憲の支持率が高いだけで満足してしまっていて、何かを仕掛けようという気概がない。そこで、橋下氏は野党第二党の国民民主党に白羽の矢を立てているのです。
毎日新聞の最新の世論調査では、国民・自由が統一会派を組んだのに、国民の支持率は1%。ただ、小沢代表は、電話調査では拾えないネット民から支持が高いので、実際はもっと多く支援されているでしょう。
橋下さんはタレントに転身しましたから、所属事務所との契約の都合上、街頭演説に立ったりはできない。しかし、応援団として、自身の番組やTwitterで支援していけば、両党の支持率は確実にあがるでしょう。
そして、支持率が上がったならば、立憲も無視できずに、国民との対話・連携に舵を切るでしょう。小沢・玉木・橋下の三連合が野党再編のキッカケになるでしょう」
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(取材・文/France10・及川健二)