読売・長野久義選手が人的補償で広島カープ移籍 生え抜きスターの相次ぐ流出に巨人ファン動揺
丸佳浩選手の人的補償として巨人・長野久義選手が広島東洋カープに移籍。ファンに動揺広がる
7日、読売ジャイアンツの長野久義選手が、丸佳浩外野手獲得に伴う人的補償選手として広島東洋カープに移籍することが判明。
内海哲也投手に続きまたも「ジャイアンツ愛」を持った生え抜きスター選手が他球団に移籍することになり、ファンに動揺が広がっている。
■広島が長野選手獲得の連絡
「人的補償」とはFA移籍選手が「補償対象」だった場合、前所属先が獲得先球団の「プロテクト枠」を外れた選手のなかから1人獲得できる制度。めぼしい選手がいない場合、金銭とすることもできる。
巨人は2018年オフ、広島から丸佳浩選手、西武から炭谷銀仁朗選手を獲得。2人が補償対象選手であるため、両球団は巨人に人的補償を求める意向を表明。巨人は2人の選手を放出する必要があった。
西武は長年巨人の左腕エースとして活躍した内海哲也投手を獲得。そして7日午前、広島が長野久義選手を獲得する意向を巨人に連絡。同日午後、正式発表された。
■2回のドラフト指名拒否を経験
長野久義選手は巨人のなかでも最も「ジャイアンツ愛」を持った選手といわれる。その理由は、2回のドラフト指名拒否。日本大学時代に北海道日本ハムから4位指名を受けるも、「巨人に入りたい」と入団せず、社会人野球のHONDA硬式野球部に進んだのだ。
さらに2年後のドラフト会議でも、巨人にこだわる長野選手を千葉ロッテが強行指名。こちらも拒否したうえ会社に残留し、翌年のドラフトでようやく巨人に入団した。
批判も渦巻く中で「ジャイアンツ愛」を貫いた様子は、巨人ファンにとっては好感度の高いものだったようで、人気者となっていた。
ちなみに同じ人的補償選手として西武に移籍した内海哲也投手も巨人入りを希望し、ドラフト指名を受けたオリックスを拒否している。読売球団は「巨人愛」を持った2人の選手を、人的補償で失ってしまったことになる。