現金派・キャッシュレス派はどちらが多い? 年収1000万円以上の層で劇的な変化も
交通系や流通系の電子マネーを使える場所が増え、以前より現金の必要性は落ちているが…
交通系ICカードの普及によって、「現金できっぷを買う」という機会は以前より大きく減少した。スーパーやコンビニにも電子マネーが拡がっている一方で、クレジットカードの使用には抵抗感を覚える人もいるだろう。
キャッシュレスは便利だが、現金の安心感も確かにある。では実際、現金派・キャッシュレス派の割合はどれくらいなのだろうか。
■現金派が3倍弱で圧勝
しらべぇ編集部が、全国20〜60代の男女1,537名を対象に調査したところ、「支払いはキャッシュレス派」と答えたのは全体の27.7%。
いまだ現金派の人は7割を超え、電子マネーがここまで普及しても、日本では現金信仰が根強いことがわかる。また、男性のキャッシュレス派は28.5%なのに対して女性では26.8%と、男性のほうがわずかにキャッシュレス化が進んでいるようだ。
■中年女性でキャッシュレス化が進む
今回の調査結果を男女・年代別で見てみると、キャッシュレス志向の強いグループが判明した。
もっともキャッシュレス派の割合が高かったのは、60代男性で32.3%。また、女性全体では男性を下回っているものの、40〜50代女性では3割を超え、2位グループにつけている。
スーパーやコンビニなど、日常の買い物で電子マネーを使える場所が増えており、ポイントが優遇される場合もあるため、中年女性はキャッシュレス志向が高まるのかもしれない。
■高年収層は現金嫌い?
また、この調査結果を年収別に見ると、キャッシュレス化が顕著なグループが判明した。
年収1000万円までの層では3割前後で推移しているが、1000万以上になると61.8%に跳ね上がる。これは、クレジットカードを使ったり、仕事の役職に応じてコーポレートカードを貸与されている可能性も高い。
中国など、海外では電子マネーの普及とキャッシュレス化の波が加速度的に進んでいる。現金の安心感もあるが、こうした動きにも気に留めておきたい。
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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
対象:全国20代~60代の男女1,537名(有効回答数)