片山さつき、桜田義孝…ポンコツ議員を拾う二階俊博自民党幹事長 その力の源泉とは
自民党幹事長であり、安倍政権を支える大黒柱として存在感を増している二階俊博氏。その力を支えているものは何なのだろうか。
■ポンコツ議員集めに熱心な二階議員
二階派(志帥会)は「来る者、拒まず」というほど、問題ありの議員も入会させる。
故・中川昭一元財務相の未亡人、中川郁子前衆院議員と路上キスを週刊誌に撮られた門博文衆院議員は二階氏の地元・和歌山県の側近、「ゲス不倫」で辞職・落選した宮崎謙介元議員・金子恵美前衆院議員夫妻も、現職時代は二階派だった。
他に佐藤ゆかり衆院議員、落選中の川条しか氏、中森福代氏、全身ピンク色のスーツで有名な井脇ノブ子元衆院議員も二階派だ。まさに、問題児だらけだが、二階派出身の大臣もひどい。
二階派事務総長だった西川公也元農水相は、製糖業界からの不正献金で辞任。議員になる前、栃木県職員時代に収賄容疑で逮捕歴があり(起訴猶予)、他にも政治とカネの疑惑をいくつも抱えた他、舌禍事件を何度も起こした。
今村雅弘元復興相は、東日本大震災について「まだ東北のほうだったから良かった。首都圏に近かったら、莫大、甚大な額になった」と放言し、更迭。記者会見で記者とけんかする事件もあった。
江崎鉄磨元沖縄北方担当相は脳の病気による入院で辞めたが、「北方領土問題に関しては素人。しっかりお役所の原稿を読ませていただく。答弁書を朗読かな」と漏らす体たらくだった。
江崎氏の後任の福井照・衆院議員(元二階派事務総長)は、色丹島が読めないだけでなく、詐欺事件への関与、事務所費不正計上、不正献金などの疑惑が取り沙汰され、宴席で女性を跨がらせるハレンチ写真も流出。
江崎氏の前任の鶴保庸介・参院議員(現二階派副会長)も、カネ・女性・差別発言・速度違反による免許停止など不祥事はてんこ盛りという札付きの不良議員だ。
■「仁義を守る」強さ
これだけの問題児を率いるのに、二階氏がこれほどまでに力を持つ源泉は何なのか? 全国紙記者が語る。
「まず、他の派閥に入会できない問題児も入会させ、面倒を見る。そういう仁義の堅さが魅力で、二階派は結束力が群を抜いています。
また、田中角栄・元首相から薫陶を受け、絶頂期にいた小沢一郎氏のもとや野中広務氏のもとで献身的に働いて、政治の裏も表も見てきた。その経験値も自民党の中で抜群です。
二階氏のように寝技が出来る自民党議員はもはや絶滅危惧種。だから、二階氏が重宝され、力を得るのです」
いま、二階氏は日報問題で防衛大臣を辞任した稲田朋美・筆頭副幹事長を寵愛し、再起させるべく鍛えている。二階氏の栄華はいつまで続くのか?
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((取材・文/France10・及川健二/取材協力:宮島巌(月刊『FACTA』発行人))