草笛光子、山路ふみ子映画賞贈呈式でお茶目な笑顔 「おかしくて面白い女優」と将来像も
『第42回山路ふみ子映画賞贈呈式』に、女優・草笛光子、唐田えりか、監督・濱口竜介らが登場した。
■「山路さん聞いていますか」
登壇するやいなや、「山路先生はとくに草笛さんが大好きでして、歌と踊りとあの綺麗な足をしている人は誰だと聞いてきまして、それ以来ずーっとファンでございました」と明かされ、驚きの表情を浮かべる草笛。
草笛には日本映画界での活躍や、見事な女優人生の歩み方が評価され「文化財団特別賞」が贈られる。楯を受け取る際には、頬に擦り寄せて喜びを表すなどお茶目な彼女、「山路さん聞いていますか。どこかにいらっしゃるんじゃないですか?」と優しく語りかけた。
■今後の女優としての歩みも
受賞への喜びを述べた草笛は、「私が映画に出させていただいたのは、65年前の川島雄三さんの『純潔革命』でした」と女優人生を振り返る。
「それからずーっとことことと出させていただいたのですが、そもそもテレビがなかったので映画は大変でした」と当時の今、両方の活動を懐かしむ。
また、先月85歳を迎えたこととに触れつつ「今日まで元気で楽しく育てていただいた、本当に幸せな人間だと思います。この頃思ってます、『いよいよ正念場にきたな』って」と話し、一息置いた後に「いい女優だったなぁ、おかしくて面白い女優だったなぁって言っていただきたいと思います」と力強く宣言した。
■思いが溢れ出し涙
「新人女優賞」を受賞した唐田は、映画『寝ても覚めても』でヒロインを好演したことが評価された。
授与が終わり一言求められた際には「すみません…ちょっと泣きそう」と溢れ出る感情を抑えつつ、「このように歴史ある賞をいただき、本当に嬉しいです」と話し始める。
撮影に対し「毎日が尊く、胸が苦しくなるような日々でした」と振り返るも「『寝ても覚めても』っていう作品が大好きで、大ファンであります」と素直に感想も。
そして「今ここにいるのが奇跡のようだなって。この賞にふさわしい女優になれるように日々精進していきたいなと思っています」と今後の活動を誓った。
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(文/しらべぇ編集部・ステさん 撮影/KEN)