立憲民主党、ゲイの豊島区議を参院比例区に擁立へ フランス地方議員からも激励の声
ゲイであることを公表している石川大我豊島区議会議員を、立憲民主党が参院選に擁立。
■ゲイであることを公表
石川氏は、2011年、社民党公認で豊島区議会議員に初当選。日本において初めて公職に選出されたオープン・ゲイとして知られ、杉田水脈衆院議員のLGBT差別問題では、先頭に立って「杉田ヤメロデモ」を開いてきた。
2013年には福島瑞穂参院議員の後継を選ぶ社民党党首選に出馬し、2239票を獲得したが、9986票を獲得した吉田忠智参院議員(当時)に敗れた。
2014年12月、第47回衆議院議員総選挙に比例東京ブロックの社民党単独1位候補として立候補したが落選。国政に挑戦するのは今回で二度目だ。
■LGBTの差別解消に向けて
石川氏の出馬表明に先立ち、福山幹事長は、「石川氏が2月に社民党を離党してからも何回か話をする中で、立憲民主党の今の政策・理念に共鳴をしており、国政の場でLGBTをはじめとした共生社会の実現に向け、汗をかいていきたいという話があった」という経緯を説明した。
石川氏は、「LGBTの政策について大きな関心が高まってきている」として、2015年から渋谷区た世田谷区をはじめ9つの自治体でパートナーシップ制度ができたこと、そして自身が議員活動をしている豊島区でも来年4月から実施すると区長が表明したことを挙げた。
そうした中、立憲民主党が7月下旬、同性婚を可能にする法整備を検討していると表明したことを受け、
「婚姻における平等、同性婚を実現するために国会で1議席を得て、こうした動きを大きく前に進めていきたい。またLGBTの差別解消法についてもしっかりと作っていきたい」
と語った。さらに、
「立憲民主党はLGBTをオープンにした尾辻かな子衆院議員が活躍をしており、彼女の存在は今回の私の決定・決断をするにあたり、大きな大変力強い、心強いものがある。しっかりとご指導いただきたい。国政におけるLGBTについての平等な権利の獲得のため全力を尽くしていく」
と抱負を表明。なお、国民民主党の玉木雄一郎代表は21日の定例会見で、同党としてもLGBT候補を擁立することに前向きであることを表明した。