昔ながらの酸っぱい梅干しと甘い梅干し 今、支持を集めているのはどっち?
最近は、塩分や酸っぱさを抑えた梅干しが増えてきたが…
おにぎりや日の丸弁当などで活躍する梅干しは、日本の料理に欠かせない伝統的な保存食。初夏、青梅を赤紫蘇とともに塩で漬け、あがってきた梅酢とともにしばらく漬け込んでから夏の太陽で土用干しして完成する。
一般的なレシピでは、梅・塩・紫蘇以外の原材料は使われない。しかし昨今は、従来のしょっぱく酸っぱい梅干しだけでなく、減塩レシピで作られたものや甘みを加えて食べやすくしたものもよく見られる。
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■酸っぱい派 vs 甘い派
そこで、しらべぇ編集部は、梅干し「酸っぱい派・甘い派」の割合を調査することにした。
全国20〜60代の男女1,537名に聞いたところ、伝統的な酸っぱい梅干しが好きな人は46.6%、一方、甘めの梅干しが好きな人は53.4%と甘い派に軍配が上がる結果となった。
■男性に目立つ酸っぱい派
この調査結果を男女・年代別で見てみると…
20代を除くすべての世代で、女性よりも男性に「酸っぱい梅干し好き」が多いことがわかる。もっとも酸っぱい派が多かったのは60代男性で、56.3%。一方、30代女性は酸っぱい派が38.0%で、甘い梅干し派が6割を超えている。
また、2〜30代は男女とも酸っぱい派が少なく、若い世代の味覚には甘い梅干しのほうが馴染みがあるのかもしれない。
■酸っぱい派の北関東・北陸、甘い派の地域は…
味覚は、郷土の味とも密接に結びついている。そこで、北海道から九州・沖縄まで、11のエリア別に結果を調べてみたところ…
酸っぱい派がもっとも多かったのは北関東で、北陸が続く。このエリアでは、甘い派・酸っぱい派の比率はほぼ拮抗している。首都圏や甲信越も、酸っぱい梅干しが好きな人が比較的多い。
一方で、甘い梅干し派が多いのは、中国地方や四国、東海エリア。とくに中国地方は7割近くが甘い派であることがわかった。
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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
対象:全国20代~60代で男女1,537名(有効回答数)