あんなにも慕っていたのに… 尊敬の気持ちが「嫌い」に変わる瞬間とは
適度な距離を保つのが、人間関係では大切なのだろう。
職場や趣味などの集まりで、尊敬できる存在がいると大きな励みになる。しかしそんな尊敬の気持ちが、だんだん憎しみに変わってしまったとしたら…。
しらべぇ編集部では全国20〜60代の男女1,363名を対象に、「人間関係について」の調査を実施。「尊敬していたのに嫌いになった人がいる」と答えた人は全体で30.1%と、やはり一定数はいるようである。
■「師匠」とまで思った上司が嫌な人に
性年代別では、すべての年代で男性よりも女性の割合が高くなっている。
女性は、相手への評価が移ろいやすいのかも。
「入社したての頃、直属の上司に業界のノウハウを叩き込まれた。そこから私の中でその人は『師匠』と思えるほどの存在になり、部署が離れてからも尊敬の気持ちは変わらなかった。
しかし人事異動でまた同じ部署になったときに、『仕事へのこだわり』は消えてすっかり『嫌な上司』になっていた。
上の人たちと合わないのはわかるけど、そのストレスを私たちに当たることで発散している感じ。私だけでなくみんなから嫌われてかわいそうだけど、自分でそうしているから仕方ない」(20代・女性)
■洗脳が解けただけとの声も
完璧な人間はいないために、欠点があるのは仕方ないとの声も。
「どんなに立派に見えても所詮は人だから、絶対に欠点はあるもの。いいところを見て勝手に憧れを抱くうちに盲目になり、嫌な部分を見逃してきたんだと思う。
それがふとしたきっかけで嫌なところに目が向くようになるだけで、その人はあまり変わっていない可能性が高い。『洗脳が解けて、自分の意志を持てるようになった』と、プラスにとらえればいいんじゃないかな?」(30代・男性)
■どんなに嫌いでも尊敬できるところを探す
嫌いな相手でも、尊敬できるところを見つけて見習うようにしている女性も。
「どんな嫌な相手であっても、無理やり尊敬できるところを探すようにしている。嫌いな部分が帳消しにはならないけど、『この人のいい部分だけ吸収しよう』と無理やり前向きにできるから。ただ、探すのが難しい人も…」(30代・女性)
過度に期待してしまうと、裏切られたときの反動が大きくなる。適度な距離を保つのが、人間関係では大切なのだろう。
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(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,363名(有効回答数)