社内が寒すぎるエアハラ問題 「ハラスメントなの?」と疑問の声も
自分にとっては「寒い!」、あの人にとっては「暑い!」エアコンの設定温度の問題を「エアハラ」と呼ぶようだ。
■うつ病になるおそれ、とは…
温度が合わないことで、精神的なダメージを受けることも。たとえば…自分にとっては毛布を巻きつけたくなるほど寒く感じるが、暑がりの上司が室温を低く設定している。
しかし、「温度をあげてください」と言えないため我慢する。我慢したことで体調不良がつづく。その結果「人間関係に溝ができ、職場環境に適応できず二次的にうつ状態になる場合もある」そうだ。
普段のコミュニケ―ションの問題も影響しているのだろうか。
■「ハラスメント」なのか?
「ハラスメント」とは、本来「人を困らせること」「嫌がらせ」という意味で使われる言葉。この「エアハラ」について、ネット上では「そもそも、ハラスメントなのか?」という声も多く見受けられる。
熱がり体質の人に合わせ、温度設定をしているだけで「こいつに寒さを与えてやろう」と嫌がらせで温度を下げているわけではないという見方のようだ。
しかし、実際に冷えた社内で寒さ対策をしていた際に浴びせられた言葉に「エアハラ」を訴える声も。
「ひざ掛けもせず、半袖姿で『寒い~エアハラなんですけど~』って言ってたら、正直、同情できないよね」
「自分が寒く感じるからって、エアハラ! と騒ぐのは違うよね。自分で対策しなきゃ」
「社内が寒すぎてジャケット着てたら『暑苦しいからやめろ』と言われた。あれはハラスメントだよね」
「ひざ掛けやカーディガンを椅子に置いてたら『取引先の人が出入りするのに、見栄えが悪い』といわれた。じゃあもっと温度上げろと言いたい」
各々の基礎体温も違えば、暑がり・冷え性などで体温変化も違う。また、エアコンの冷風が直撃する場所か否か、の問題もあるだろう。自身の防寒対策と、同じ環境にいる人たちとのコミュニケーション問題が課題ではないだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳)