『愛の葉Girls』大本萌景さん自殺の訴状提出へ 遺族が語る事務所のパワハラ実態とは
3月21日に亡くなったアイドルグループ『愛の葉Girl』の大本萌景さんの遺族の母と姉がいまの心境を語った。
3月21日、愛知県の農業アイドルグループ『愛の葉Girls』のリーダー・大本萌景(おおもとほのか)さんが、所属事務所の社長やスタッフのパワハラによって自殺に追い込まれた。
この件に関し、10月12日に訴状を提出することが決定し、遺族の母・姉が訴訟に関する会見で胸中を語った。
画像をもっと見る■過酷な労働環境
当時高校16歳であった萌景さんは、定時制の高校に通う普通の女の子。しかし、アイドルとしてレッスンやライブといった活動と学校という労働と学業の両立で、完全な休みがほとんどない状態だったという。
仕事での拘束時間も平均12時間以上、また朝の4時30分に集合し、次の日の2時ごろに解散という過酷なスケジュールの日もあった。まだ学生である萌景さんにとってオーバーワークであることは言うまでもない。
当時の萌景さんについて、母・幸栄さんは、
「自由な時間は限られていたと思うんです。本人は遊びたい気持ちは強かったと思います」
と語った。
■リーダーになるも脱退を決意
このような状態が続き、「休みが欲しい」と懇願する萌景さんに対し、スタッフは聞く耳を持たなかったという。
また、ひどい時には「お前の感想はいらん。学校の判断と親御さんの判断の結果をそれぞれを教えろ」など、まだ16歳の少女にとって辛辣な言葉を投げかけることも。
その後、研修生から昇格し今年の1月頃にグループのリーダーに就任。物販の販売額で1位となり表彰されるなど、中心的な役割を担うようになったという。
その頃から暗くなりつらそうな表情が増えたと母・幸栄さんは話す。プレッシャーやパワハラなど様々な要因からグループ脱退を意識し始めたそうだ。