刺青・タトゥーを入れた人と温泉・銭湯に一緒に入るのは? 圧倒的多数の答えは…
入れ墨・タトゥーを入れた人の利用を禁止している温泉・銭湯が多いが…
先月、タレントのりゅうちぇるが、両肩に妻・ぺこの本名「TETSUKO」と息子「LINK」の名前をタトゥーとして彫ったことを明かし、議論を呼んだ。
芸能界からは励ましの声が目立つ一方で、SNSなどでは批判的な意見も目立つ。
日本でも、ファッションとして彫り込んだタトゥーを隠さない芸能人もちらほら見るようになったとはいえ、刺青・タトゥーは反社会的勢力の構成員が入れているイメージが強く、拒否感・恐怖感があるものと考えられる。
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■ほとんどの温泉・銭湯では禁止
ほとんどの温泉の共同浴場や銭湯では、「刺青・タトゥーのある人は利用禁止」とされている。星野温泉『トンボの湯』など、一部施設では「シールを貼って隠す」ことを条件に利用を認めるところもあるが、ごく一部だ。
刺青・タトゥーの人とともに入浴することについて、世の中はどのように感じているのだろうか。しらべぇ編集部は全国20〜60代の男女1,363名を対象に調査を実施した。
■「一緒に入りたくない」が9割超え
全体の92.4%と圧倒的な割合を占めたのは「一緒に入りたくない」派。男性は92.5%、女性は92.2%とほぼ男女差は見られなかった。
不用意に水をかけてしまったり、体がぶつかったりして、思わぬトラブルになった際、反社会的勢力の影を連想することに恐怖心があるのだろうか。
また、世代別に見ると、20代男女と30代女性のみ90%を下回ったものの、すべての年代で拒否感の強さが伺える。
■「和彫り=反社」ではない
ヤクザ映画などでおなじみの和彫りは、一般に刺青・入れ墨と呼ばれ、欧米からファッション文化として流入したものはタトゥーとして区別されることもある。
しかし、ファッションで和彫りを入れる人もおり、それだけで反社会的集団の構成員だと排除することはできない。
一方、大阪府警が逃走中の樋田淳也容疑者の目印として左ふくらはぎの刺青を公開しているように、和彫り・タトゥーを問わず、一般市民が「刺青=怖い人」を連想することは、ある程度合理的だと言っていいだろう。
■市民感情を考慮した議論が必要
再来年に迫った東京五輪には多くの外国人観光客も見込まれることから、刺青・タトゥー規制に反対する主張も目にするようになった。
そうした際も、「海外では…」といった一方的な議論ではなく、広く日本の国民感情を考慮した対策が求められる。
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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
対象:全国20代~60代の男女1,363名(有効回答数)