建築中の家に作業員がドラえもんの落書き 「差別的意図ない」の弁明に怒りの声
兵庫県で家を建てることにした男性。建築中に現場を訪れるとありえない光景が…
サラリーマンにとって、「マイホームを建てる」ことは夢のひとつ。完成した家を見たとき、達成感を覚えるものだ。そんな夢を汚されるような事案が兵庫県で発生していたことがわかった。
■建築作業員が「ドラえもんの落書き」
被害を受けたのは兵庫県内に住む男性。2013年2月、自宅の新築工事を建築会社に依頼し、7月に建築中の現場を視察に訪れる。すると玄関の基礎部分にドラえもんの絵が落書きされている様子を発見。下請け業者の作業員が書いたものだという。
フジ住宅は落書きを消したうえで、家を完成させる。しかし男性の怒りは収まらなかったようで、「神聖な基礎部分への落書きで侮辱され、精神的苦痛を受けた」として今年5月、150万円の慰謝料を求め提訴した。
■建築会社は反論も和解
建築会社側は落書きについて、非は認めたうえで「落書き部分は完成時に見えなくなる場所だった」と弁明。
そして男性が精神的苦痛を受けていると主張したことについては「一般的にドラえもんに差別的な意図はない。作業員に悪気はなく、精神的苦痛は小さい」などと反論した。
『ドラえもん』の作者藤子・F・不二雄さんもびっくりの裁判は、8月31日付でフジ住宅が男性に30万円を支払うことで和解したことが判明。一応の決着を見た。