音楽チャートに革命! オリコンがストリーミング合算チャートを集計開始

オリコンが「CD」「デジタルダウンロード」「ストリーミング」の3要素を合算した「オリコン週間合算ランキング」の開始を発表した。

■CDの売上枚数はもはや無意味

「CDバブル」と呼ばれ、ミリオンヒットが連発されていた1990年代から、時代は大きく変わった。今や音楽をCDプレイヤーで聴く人はほとんどおらず、「盤を所有すること」にこだわる音楽マニアは、むしろアナログレコードへと回帰している。

しらべぇ編集部の調査でも、「CDプレイヤーが家にない」という人が36.0%に上ることが分かっている。「プレイヤーはあるけど動いていない」人を加えれば、もっと圧倒的な数字になるはずだ。

CDプレイヤーがない年代別グラフ
(©ニュースサイトしらべぇ)

現代ではスマートフォンで音楽を聴くのが最も一般的であり、それも正規に入手した音源というよりはYouTubeなどの動画サービスで気軽に「試聴する」程度の接し方をする人が大半だ。

もう少し音楽業界にシンパシーを持っている人であれば、Apple Musicを始めとした定額ストリーミングサービスを利用していることだろう。

1曲1曲をその都度いちいち決済してダウンロードする人や、まして買ったCDをリッピングしてスマホに移して聴く、といった「面倒な手順」を踏む人はどんどん減ってきている。


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■今後のチャートはどうあるべきか

今や音楽は「何枚売れたか」は重要ではなく、「何回再生されたか」で勝負する時代になってきている。そういう意味では、オリコンがストリーミングの再生回数をチャート作成の基準に加えるのは、極めて自然なことと言える。

さらに言えば、実際には難しいだろうがYouTubeなどでの再生回数も加えることができれば、より実情に近い「人気」をあぶり出せるようになるのではないだろうか。

そして若干話は横道に逸れるが、願わくばそういった配信系の音楽サービスには、全体的にもっと音質向上に力を入れていってもらいたい。これはYouTubeも例外ではない。

「最も普及しているメディア」の音質レベルは、一般の人が想像する以上にものすごく重要なファクターだ。子供たちはそれを「音楽」だと認識して育つからだ。

それを考えれば、現在主流となっている256〜320kbps程度の低ビットレートでは、全く話にならない。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年8月25日~2017年8月28日
対象:全国20代~60代の男女1,348名 (有効回答数)

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