日本人の運転は世界的に見て安全? 外国人3名に聞くと驚きのコメントが

日本人の運転は世界的に見て安全なのか?

提供:おもいやりライト運動事務局

夏休みのシーズンは、外出も増え運転する機会も自然と増えていく。そうすると気づくのが、いつもは気にならなかった自分以外のドライバーの“運転マナー”だ。

 

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■日本人の運転マナーは良いのだろうか

良い人もいれば悪い人もいるけど、日本人の運転マナーって世界的に見たら良いほうなのだろうか?

記者はアメリカとフランスの郊外で運転したことがあるのだが、日本よりも運転マナーは正直に言って外国のほうが良く感じたことがある。

 

■日本人の運転は世界的に見て安全?

そこで、しらべぇ編集部は自動車免許を持つ日本人300名を対象に「日本人の運転は世界的に見て安全なほうだと思うか?」を調査。

すると、82%の免許保持者が安全・やや安全と回答した。どうやら日本人の感覚としては、日本の運転マナーは良いと思っているようだ。

 

■外国人から見た日本人の運転マナーは

日本人から見た日本の運転マナーについての印象はわかったので、次は外国人から見た日本の運転マナーについて調査。

協力してもらったのは、ヨーロッパからイギリス人女性のアマンダさん、初来日のアメリカ人男性ジョナサンさん、アジアからタイ人女性のサバリンさんの3名である。

・イギリス人の回答

「たぶんですけど、イギリスよりも日本のほうが運転マナーは良いと思います。でも、イギリスは物凄く渋滞してクラクションをよく鳴らすのでヨーロッパの中ではマナーは悪いかもしれません。

 

たとえばドイツやスウェーデンは、日本よりも安全といった印象があります。あと。日本は完全に暗くならないとヘッドライトをつけない車が多いので、それは危ないですね。

 

昨日ちょうど無灯火のトラックが一時停止せず轢かれそうになりましたし、来日して車で怖い思いをしたことも何度かあります。

 

イギリスは霧が多いのでフォグランプを常時つけていることもありますし、ヨーロッパでは日陰が多く薄暗い時間が長いため、昼間もヘッドライトをつけています。日本も暗くなる前につけてほしいですね」

 

・アメリカ人の回答

「すごい疑問なんだけど、なんで日本人は自転車に子供を2人も乗せて走ってる母親が多いんだい? 僕の住んでるテキサスのオースティンだったら絶対にありえない光景で、超ビビったんだけど…

 

それに日本は歩行者がいても車が停まらないことが多いね。アメリカは自動車が多いけど、歩行者がいたら必ず譲る人ばかりだよ。

 

あと、夜だから気になったけど、ヘッドライトをつけていない車が多いね。アメリカでヘッドライトをつけていなかったら“あの車に乗ってるヤツ、確実に酔っぱらってるな”と思われる。

 

それに日本はアメリカより道路が狭いのに、なんでヘッドライトをつけないのか不思議だよ。気づかなかったら物凄く危ないのはわかるハズなのに、ライトをつけずに歩行者が車を気づきづらくする理由がよくわからないな」

 

・タイ人の回答

「タイのほうが日本よりも運転マナーは良いと思います。日本はタイとくらべて車が少ないので、逆に運転に気をつけていない車が多いイメージです。

 

よく見るのが急ブレーキを踏んだり、一時停止しない車ですね。ベトナムもおなじような車が多く危険なんですが、日本は車が少ないだけまだマシかもしれません…。

 

あと、これはタイもおなじなんですけど、ヘッドライトをつけていない車がけっこう多いですね。日本のほうがタイよりも日が落ちるのが早いイメージなので、目立つ印象があります」

 

3名とも違った意見だが、一時停止をしない車やヘッドライトの無灯火が危険だと考えるのは同じであった。

 

■ヘッドライト点灯が交通事故を防ぐと考えている人は

しらべぇ編集部の調査では日の入り少し前からヘッドライトを点灯していたほうが交通事故が起こりにくくなると考えている人は9割近くもおり…

ヘッドライト点灯が歩行者・自転車に気づいてもらうために使われることは、94.3%の免許保持者が知っているという結果が出た。

それなのに、外国人から見たら日本人はヘッドライトをつけていないことが多いと感じたようだ。

 

■車についての危険を感じたことがある?

ちなみに「無灯火の車に気づくのが遅れるなど、車についての危険を感じたことが過去にありますか?」というアンケートには、以下のような免許保持者からの回答が。

「ハイブリットが音もなく近寄ってくる時はびっくりする。暗い時間帯に無灯火で後ろから抜かれると心底驚く」

 

「最近の車はエンジン音も静かだから光がないと気づきにくい」

 

「冬の夕方ごろ、すでに真っ暗にも関わらず点灯してない車が横から左折してきて危ないと思った」

 

「無灯火の車が脇から突然飛び出して来て、危うく衝突しそうになった事がある」

 

「夕暮れ時、信号のない交差点でゆっくり出てくる、無灯火の車を認識するのが遅れ、急ブレーキを踏んだことがある」

 

日本ではエンジン音の静かなハイブリッドカーや、そもそもエンジンがない電気自動車が普及していることから、無灯火の車は音でも目視でも気づきづらく、より危険に感じることが多いのかも。

 

■ヘッドライトの早期点灯を推奨『おもいやりライト運動』

外国人からも日本人からも危険だと思われている無灯火運転、これから日の入りが早まる秋になるので、なんとかして少なくしたいところ。

日産自動車が推進する『おもいやりライト運動』は、そんな危ない無灯火運転を減らすべく、夕暮れ時のヘッドライト早期点灯をドライバーに呼びかけて交通事故を削減する運動だ。

 

悲惨な事故を防ぐのは、あなたの「おもいやり」

おもいやりライト公式サイトによると、交通事故が一番多い時間帯は夕方の16時~18時と言われ、夕焼けが輝く時間帯は、ドライバーにとって歩行者が見えづらく、歩行者にとってクルマの接近に気づきづらいらしい。

無灯火のほかにも一時停止をしない車について外国人からは指摘されていたが、その名前のとおり、自分たちだけでなく歩行者やほかの車に対しても“おもいやり”を持つことが交通安全への第一歩。

ちなみに、おもいやりライト運動では毎月10日を「点灯の日」とし、早めのヘッドライト点灯を思い出す日として、路上で点灯呼びかけアクションを行うなど様々な活動を行っている。興味がある人は気軽に参加できるので、そちらも公式サイトをチェックしてみよう。

(文/Sirabee編集部 提供/おもいやりライト運動事務局)