テニス大会で21人が熱中症の疑いで搬送 「関係者の怠惰と無責任の連鎖」と怒り

熱中症の被害が日本各地で起こっている。

2018/07/24 07:30

熱中症の被害がまた報じられた。宮崎市で行われたテニス大会で、中学生ら21人が搬送。インターネット上では、「まだまだ繰り返す」「関係者の怠惰と無責任の連鎖」など、事態を問題視する声が相次いでいる。


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■意識朦朧とするなど重い症状も

報道によると、23日午後2時過ぎ、宮崎市で行われたソフトテニスの大会で、選手や保護者らおよそ30人が熱中症とみられる症状を訴えた。そのうち21人が病院に搬送され、8人は意識が朦朧となるなど、重い症状だという。

また、宮崎では同日、高校野球宮崎県大会決勝の試合を観戦していた高校生ら8人が、熱中症の疑いで搬送されている。

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■「まだまだ繰り返す」と事態を危惧する声

今回の報道を受け、「Yahoo! ニュース」のコメント欄では、「まだまだ繰り返す」といった意見が相次いでいる。また、熱中症の被害が連日報道されているにもかかわらず、対策が講じられていないことに疑問の声も。

「これだけ騒がれているのに数十人規模で被害を出すものかね。問題視している人はいるはずだけど、上下関係を超えて上の人間に進言するのを手間に感じたり、ストップできる立場にあるけど、そのための膨大な手間が面倒で惰性に流れたりといった、関係者の怠惰と無責任の連鎖が生んだ人災だと思う」


「高温注意報や警報が出てるのに、強行する大会委員長の判断が甘すぎる。まだまだ増えそう。高校野球もヤバいかも」


「この炎天下の中、何もしていなくても厳しいのにスポーツをしたらどうなるかは多少は理解したほうがいいかもしれませんね。それとも大事故にならないと中止しないのでしょうか?」


「止められる立場の人が止めないから、まだまだ繰り返すだろうね」


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■熱中症になった経験のある人は?

しらべぇ編集部では以前、全国20~60代の男女1,342名を対象に「熱中症」についての調査を実施。全体でおよそ2割の人が、「熱中症になったことがある」と回答する結果になっていた。


部活動の大会などが頻繁に行われる夏休み期間。今年の異常な暑さのもとでは、水分補給をこまめに取るといった従来の対策だけでは、熱中症をしのぐことは難しくなっているようだ。

これ以上、被害を増やさないためにも、一刻も早い改善策が望まれる。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年7月14日~2017年7月17日
対象:全国20代~60代の男女1342名(有効回答数)

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