猛暑日続きスマホ火傷が続出 通常のやけどより厄介な低温やけどに警戒を
まだまだ続く猛暑の日々…スマホで低温やけどを引き起こしている人が続出
■iphone画面には現れる「高温注意」
猛暑つづきの3連休だったが、東京の最高気温は34.4度を記録した16日、iphoneユーザーでこの画面が表示された人もいるのではないだろうか。
iphoneの場合、0~35度が適正な環境温度とされているため、極端な高温を感じると「高温注意」と表示され、ほとんどの操作が一時不能になる。
スマホが発熱してしまう最大の原因は、バッテリー。季節に関係なく、長時間の通話やゲームなどによる大量の電力消費で、スマホが熱くなった経験者は少なくないだろう。
しかし猛暑の中では…長時間の使用をしていなくても、日差しの強い屋外での使用や、たとえば車内にスマホを放置し直射日光が当たっているだけでも非常に高温になり、気温を超えた50度ほどまで上がることもあるという。
■低温やけどを軽く見てはダメ
高温になっているとは知らずにスマホに触れてしまう人や、ずっとスマホを握っているため、じわじわとスマホが高温になっていることに気付かず「熱い!」と感じたときには、低温やけどを引き起こしてしまったという人もいたようだ。
スマホによる低温やけどについては、2014年にも国民生活センターが注意を呼び掛けている。スマホ発熱でやけどを負ったなどの相談が急増したことを受け、「取り扱いに十分注意し、熱いと感じたら肌への長時間の密着は避けて」と注意喚起していた。
「低温やけど」という響きからか、「軽いやけど」と認識している人も少なくない。しかし、皮膚の表面に熱が触れる通常のやけどと比べて、低温やけどは皮膚の奥深くまで浸透しているため、治癒にも時間がかかる。
最悪、皮下組織が壊れてしまい手術が必要になってしまうこともある、なんとも厄介な怪我であることを忘れてはいけない。
『めざましテレビ』内では、ケータイジャーナリスト・石川温氏が「アプリケーションをできるだけ終了するのが良い。熱を持ったら充電を一時止めるということも大切」とコメントしていた。
■スマホの使用頻度が高い年代は?
しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,343名に「スマホの使用頻度」について調査した。結果、3人に1人が「スマホを見てしまいがち」と回答。
20代では男性が半数以上、女性では7割以上が使用頻度が高く、若い年代ほどスマホを見ていることがわかった。
夏フェスや花火大会など、猛暑の中で行われるイベントも増えてくる。動画で思い出をおさめたい気持ちもあるだろう。スマホの熱暴走を防ぐ専用ケースや、放熱を助ける冷却シートなど…自身で発熱対策を行いながら、未然に「スマホ火傷」を防ぎたい。
ちなみに、スマホの熱を放出させようと冷蔵庫の中で冷やす人もいるようだが、バッテリー寿命を縮める要因になるので厳禁だ。
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(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳)
対象:全国20代~60代の男女1343名(有効回答数)