恥を忍んで「賭け」に勝った西野ジャパン、悲願のW杯8強入り目指し強敵ベルギーに挑む

サッカー日本代表は、2日27時にFIFAワールドカップ・ロシア大会の決勝トーナメント1戦目を迎える。対戦相手のベルギー代表はどんなチームで、日本はどう戦うべきなのか。

■ベルギーは「笑っちゃうくらい強い」

アジア勢では唯一、もっと言えば欧州・中南米勢以外で唯一決勝トーナメントへ進出した日本。ベスト16に残ったほかの15カ国は、全て例外なく日本よりはるかに実力で勝る強豪国ばかりだ。

日本が初戦で対戦するのはベルギー代表。FIFAランキング3位の強豪で、欧州予選とグループリーグを合わせた13試合で12勝1分けと、なんと1度も負けていない。

FWロメロ・ルカク(マンチェスターU/イングランド)を始め、多数のタレントを擁するスーパースター軍団。酒井宏樹(マルセイユ/フランス)が「笑っちゃうくらい強い」と評するのも、あながち誇張ではない。

グループリーグでも2戦を終えて早くも突破を決めたため、3戦目はスタメン9人を入れ替えて臨んでいる。つまり主力の休養も十分だ。チームとしてこれと言った穴もなく、攻略法はないに等しい。

つまり、日本が死闘を演じてきたコロンビア、セネガル、ポーランドよりも、格段に強敵なのである。


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■日本が重視すべきはとにかく守備

では、日本はそんな絶望的な相手とどう戦えばいいのだろうか。

基本的には、やはりまず何よりも「集中力の高い守備」を90分間続けることが最低限求められるだろう。守備とはディフェンダー(DF)だけの仕事ではなく、前線の選手が高い位置で相手にプレッシャーを掛けていくことも含まれる。

相手になるべく自由を与えないこと。相手の嫌がるプレーをし、相手の嫌がるポジション取りをし続けることがスタートになる。攻撃のことを考えるのはその後だ。先に失点しないことが最重要命題となる。


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■守備のキーマンは4人

そのためのキーになってくるのは昌子と吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)のセンターバックコンビ、そして長谷部。バイタルエリアと呼ばれる危険な位置で相手にいい形でボールを持たせないためには、この3人の働きが非常に重要だ。

そして原口元気(デュッセルドルフ/ドイツ)の運動量も欠かせない。ピッチを縦横無尽に駆け回り攻守に奮闘してくれるだけに、攻撃の選手ではあるが守備面での貢献も期待される。

もちろん、不用意なファウルも避けなければならない。日本はセットプレーからの失点が多く、諸外国に比べて平均身長の低い日本にとっては、これは宿命的な課題だ。

ベルギーはフィジカルもテクニックもある選手ばかりのため、ファウルで止めざるを得ない場面も多くなることが予想される。その場合、なるべくゴールから遠い位置でファウルをするべきだと言えよう。

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■攻撃はワンチャンスをものにせよ