ホリエモンロケット、落下し大爆発 「今までにない失敗」にも「また次へ」と励ましも
民間ロケットMOMO、失敗に終わるが、IST稲川貴大社長や堀江貴文氏は諦めない姿勢。
北海道十勝の大樹町で打ち上げられた宇宙ロケットは、発射直後に落下。その後、激しく炎上し失敗に終わった。
この宇宙ロケット「MOMO2号機」は、30日午前5時半ごろ大樹町のインターステラテクノロジズ(以下、IST)の発射場から打ち上げられた。落下の原因は、発射直後にメインエンジンに何らかのトラブルが生じたこととされている。
■注目されていた今回の打ち上げ
創業者の堀江貴文氏にちなみ「ホリエモンロケット」と呼ばれている、今回の宇宙ロケット。高度100キロの宇宙空間に到達することになれば、民間単独では国内初の快挙となることから、これまで多くの注目が集まっていた。
去年7月の初めての打ち上げでは、機体に想定以上の力がかかり高度10キロのところで破損したほか、今年4月には直前に機体のトラブルが見つかり打ち上げは見送られていた。
3回目の挑戦だけに、期待は大きかった。だが、ISTの稲川貴大社長は「支援、協力を頂いた方々には申し訳ない。原因究明のためのデータは取れているので、チャレンジを続けたい」と、今後も諦めない姿勢を示している。
■「また次へ」の声
当の創業者である「ホリエモン」こと堀江貴文氏は、自身の公式ツイッターで以下のように呟いている。
残念ながら今回は無残なロケット失敗でした。が、しかし次へ向けて私たちは走り出しました。司令所から射点を打ち上げ直前にみると、こんな綺麗な景色でした。次はこの綺麗な空で打ち上げを成功させたい!
ちなみに派手な爆発の映像は皆さんがアップしていただいてるので私は他のにしてます。
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) June 30, 2018
また、打ち上げ後の記者会見では、「技術的なトラブルは一通りつぶしたが、今までにない失敗。3号機に向けた改善に全力投入できるようバックアップ体制を強化したい」と語っている。
これらの堀江氏の前向きなコメントに対し、ネットでは応援の声が上がっている。
・延期に延期で遂に発射となったが、こういう結果になると宇宙事業の難しさを実感する。お金がどれだけもつか分からないけども、堀江さんには諦めずチャレンジしていただきたい。
・映像を拝見しました。心中お察しします。 今回は失敗でしたが、いつの時も常にチャレンジ精神を忘れない堀江さんはとても素敵です!これからもずっと応援しています。
・現地で応援していました。激しい炎が舞っていましたね。ですが堀江さんの中でも思うことが色々あるでしょう。我々は、成功するその時をゆっくり待っていますよ。
中には、「お金の無駄遣いだ」という辛辣な意見も散見された。ロケット1機の製造にかかる費用は数千万円とされる。それに加えて多くの時間を費やす打ち上げの失敗は、確かに痛手だ。
しかし、応援している人が多くいるのも、また事実。現在、次の発射日程は示されていないが、無事に成功する日がくるのを祈るばかりだ。
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(文/しらべぇ編集部・東水 壮太)