生涯独身だと思っている独身者は約6割! しかし未だ肩身は狭く…
一生独身でもいいと思っている、20代も多い。
ブライダル業界は、不景気で悲鳴を上げている。式を挙げる人が減ったのもあるが、結婚そのものをしない人が増えたのだ。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代未婚の男女667名に「結婚について」の調査を実施。
「自分は生涯独身だと思う」と答えた人は、全体で58.8%と高い割合であった。結婚する人の割合が上がらないのも、納得である。
■結婚を諦める氷河期世代
性年代別では、40代男性が一番多い割合になっている。
50代に近い一部はバブル期を、一方で中盤より若めの人は就職氷河期を経験している世代だ。
「就活に失敗して、大学卒業後はフリーターをしていた。30歳を超えてから正社員にはなれたけど、収入はバイトより少しいいくらい。
結婚して家庭を持つ生活力が、ずっとないままこの年になった」(40代・男性)
■結婚のデメリットを考える若者たち
一番少ない世代は男女共に20代だが、それでも4割を超えているのが驚きである。
「結婚願望が、全くなくて。一人でいるほうが気楽だし、彼女さえほしいとも思わない。毎日連絡を取り、毎週待ち合わせして会うのが面倒」(20代・男性)
しかも20代では、男性より女性のほうが高い割合なのだ。
「仕事や自由な時間など、結婚で失うもののほうばかりに目がいく。きちんと両立している人もいっぱいいるけど、会社の先輩のほとんどは寿退社をしている。
そんなのを身近で見ていると、家庭と仕事の両立は難しいのかなと思えてくる」(20代・女性)
■多様化する社会なのに…
高齢の独身者は、もはや少数派ではない。しかしながら今でも、肩身の狭い思いを感じている人は多い。
「仕事が楽しくてここまで独身。結婚願望もない。家もあるし老後の蓄えもあるし、これから先を1人で生きていくのに何の問題もない。
それでも親や親戚から『結婚しないなんて恥ずかしい』って言われるので、実家に帰りにくくて…」(40代・女性)
「事実婚なので、法的には独身です。どちらも長男長女で、どっちの家に入るのかって問題があり、それなら籍を入れずに…と2人で相談して決めました。でも、やっぱり周囲は理解してくれませんよね」(30代・男性)
多様性を求められている中で、思考がついていかない人も多いだろう。それらの人に、どう理解してもらうのかが課題だといえる。
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(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代未婚者の男女667名(有効回答数)